
さつまいもは収穫してからすぐに食べるのではなく、しばらく置いた方がいいと聞いたことはありませんか?熟成させると、さつまいもにどのような変化があるのか気になりますよね。
そこで今回は、さつまいもを熟成させる理由や熟成に必要な期間、熟成後の保存方法などをくわしく解説します。
目次 [表示]
1.さつまいもを熟成させると甘くなる理由
さつまいもは収穫または購入してすぐよりも、一定期間保存して熟成させると甘くなります。保存すると甘くなる理由や熟成に必要な期間を見ていきましょう。
1-1.時間の経過によって「でんぷん」が糖化するため
収穫したてのさつまいもよりも熟成した方が甘くなる理由は、一定の温度・湿度の環境で熟成させると、でんぷんの糖化が始まるからです。
糖化とはその名のとおり、さつまいもの成分であるでんぷんが糖に変わること。熟成すると甘味だけではなく水分や旨味も増えるため、パサパサとした食感も気にならなくなります。
1-2.熟成が必要な期間
熟成に必要な期間は、家庭菜園などで収穫したものとスーパーに売られているもので異なります。また、大きさや収穫時期によっても熟成期間に差があります。
収穫したばかりのさつまいもは1~2ヶ月ほどの期間が必要ですが、スーパーなどで売られているものはある程度熟成されているので2週間程度が目安です。
2.さつまいもの熟成方法
さつまいもの熟成におすすめの温度は13~16℃、湿度は60%といわれています。
熟成する際はさつまいもを新聞紙に包みます。さつまいもが大量にあるときは、ダンボールに並べ、その上から新聞紙をかけます。
ビニール袋は通気性がよくないため、やめた方がいいでしょう。
収穫したさつまいもとスーパーなどで購入してきたさつまいものどちらにも共通する注意点は”水で洗わない”こと。
さつまいもは水に弱く、洗ったあとに追熟すると傷んでしまうことがあるからです。
3.熟成完了の目安は?
収穫したときよりも表面の質感がしっとりとし、皮が赤みを増した状態になったら、さつまいもの熟成は完了です。「変化がよくわからない…」とならないよう、熟成前の写真を撮っておくと比べることができますよ。
熟成期間は目安のため、さつまいもに適した環境で保存しても、放置せずに様子をこまめに確認することが大切です。
4.熟成させた後のさつまいもの保存方法
さつまいもの保存方法についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。
4-1.基本は熟成方法と同じ
熟成後のさつまいもの保存方法は、熟成期間中と同じです。1本ずつ新聞紙に包み、13~14℃の冷暗所で保存しましょう。
4-2.夏など気温が高い時は野菜室もおすすめ
夏場は14℃よりも室温が高くなってしまうことが多いため、冷蔵庫の野菜室がおすすめ。暖かくなるとさつまいもから芽が出てしまうので気をつけましょう。
4-3.カットして冷凍保存もおすすめ
さつまいもを冷凍すれば、約1ヶ月保存可能です。さつまいもをきれいに洗って水気を拭き取ったら、輪切りやいちょう切り、スティック状など、使いやすい大きさにカットしてから冷凍してください。
カットしたさつまいもはラップで包んで、冷凍用保存袋に入れます。
加熱調理をしてから冷凍すると調理する際に崩れやすいため、そのまま冷凍するといいでしょう。
5.熟成したさつまいもの甘みを引き出す焼き芋のつくり方
さつまいもといえば、焼き芋が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。シンプルですがおいしいですよね。自宅でも焼き芋は簡単に作れます。
より甘い焼き芋を作るポイントは、低温でじっくり焼くこと。
熟成後のさつまいもをオーブンや炊飯器を使って、おいしい焼き芋にする調理方法をくわしくご紹介しているので、ぜひこちらをご覧ください。
まとめ
さつまいもが手に入るとすぐに食べたくなってしまいますが、よりおいしい甘いさつまいもを楽しむために収穫してから熟成することを覚えておきましょう。
さつまいもは寒さや乾燥に弱いため、保存に適した場所でこまめに様子を見ながら熟成してください。
また、収穫したものとスーパーなどで購入したものは熟成期間が異なるため注意しなくてはなりません。
熟成後はそのまま常温で保存できますが、暑い季節は温度が高くなってしまうので、冷蔵庫の野菜室やカットして冷凍保存がおすすめです。
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