さつまいもの収穫時期は、植え付けから約120〜140日後の9月〜11月が目安です。
ただし品種によって収穫時期は異なり、早い品種では9月上旬、遅い品種では12月まで収穫できます。
「そろそろ収穫かな?」と感じても、掘るタイミングを誤ると甘みが足りなかったり、逆に大きくなりすぎて大味になったりします。
本記事では、品種別の収穫時期一覧と、葉や茎の変化から収穫サインを見極める方法、収穫前の準備、正しい収穫方法、収穫後の追熟まで解説します。
1. さつまいもの収穫時期は9〜11月が目安
さつまいもは、苗を植え付けてから概ね4ヶ月(120〜140日)で収穫時期を迎えます。
植え付けが5月〜6月であれば、収穫は9月〜11月が目安です。
ただし、地温や気温、湿度などの外的要因によって、収穫時期が10日〜3週間前後ずれる場合があります。
時期だけで判断するのが難しい場合は、後述する「葉や茎の変化」という収穫サインを併せて確認しましょう。
2.【品種別】さつまいもの収穫時期一覧
さつまいもは品種によって収穫時期が異なります。主な品種の収穫時期は以下のとおりです。
| 品種 | 収穫時期 | 植え付けからの日数目安 |
|---|---|---|
| 安納芋 | 9月下旬〜12月上旬 | ― |
| 紅はるか | 10月 | 120〜140日 |
| 鳴門金時 | 9月〜10月 | 110〜140日 |
| シルクスイート | 9月〜10月 | ― |
| 紅あずま | 9月〜11月 | 100〜120日 |
| 高系14号 | 9月〜11月 | ― |
それぞれの品種の特徴と収穫のポイントを詳しく見ていきましょう。
2-1. 安納芋
安納芋の収穫時期は、9月下旬〜12月上旬です。
甘みが増すタイミングは秋から冬にかけて、季節的にも寒くなる時期。葉の一部が枯れてきて、黄色く変化してきてから収穫しましょう。

2-2. 紅はるか
鹿児島県のような比較的暖かい地方では、10月に収穫する時期が適しているといわれています。
概ね、紅はるかの苗を植えてから120〜140日が目安。葉が枯れはじめ、黄色く変化したら収穫するタイミングです。
葉が枯れはじめてきたということは、ビタミンやポリフェノール、ミネラルなどの栄養が塊根までいき届いているといえます。
収穫した直後は、晴天の日に13℃で2〜3週間貯蔵した方が甘味が増して美味しくなりやすいです。

2-3. 鳴門金時
鳴門金時は、9月〜10月が収穫時期です。
概ね、苗を植えてから110〜140日が目安で、茎や葉のツヤがなくなって緑色が薄くなりはじめたタイミングで収穫します。
その後、1〜3ヶ月経過すると糖度が上昇し甘くなります。

2-4. シルクスイート
シルクスイートの収穫時期は、9月〜10月の約1か月間。8℃〜13℃かつ湿度60%で寝かせると甘くなります。
気候変動にもよりますが、一般的な食べごろは11月〜2月です。
葉がところどころ黄色く変化したら収穫しますが、試し掘りをしてみて芋が小さければまた土をかぶせて数週間見守ります。
収穫直後は粉っぽさがあるため、パサついた食感が苦手な方にはおすすめしません。
寝かせることで甘みやうま味が出てねっとりとした食感になり、美味しく召し上がれます。

2-5. 紅あずま
紅あずまの収穫時期は、9月〜11月が目安です。
一般的には、苗を植えてから100〜120日で収穫します。品種の特徴として、さつまいものなかでも大きく育ちすぎるため、収穫時期を超えないように注意しなければなりません。
収穫時期が近づいてくると緑色が薄くなり、黄色がかってきて枯れてきます。

2-6. 高系14号
高系14号は、9月〜11月の季節に収穫します。
さつまいものなかでも、貯蔵せずに甘みがあり、料理から焼酎まで幅広く使われています。ねっとりとした食感が特徴です。
3. 収穫サインは葉と茎の変化で見極める
さつまいもを収穫するタイミングは、葉先や茎の先端をみて判断します。
パッと見て黄色がかってきて、枯れ始めていることが目で見てわかるため、青々強い緑色が薄くなってきたら、収穫時期が近いと理解しましょう。
葉が枯れはじめるのは、葉で作った栄養がお芋(塊根)まで行き渡った証拠です。時期の目安と葉・茎の変化、この2つが揃ったら収穫の準備を始めましょう。

4. 収穫前にやっておく2つのこと
美味しいさつまいもを収穫するためには、いきなり掘り起こすのではなく、事前の準備が重要です。
ここでは、収穫前にやっておきたい2つの作業を解説します。
4-1. 収穫1ヶ月前:試し掘りで芋の大きさとつるぼけを確認
さつまいもの収穫時期が近づいてきたら、本番の1ヶ月前を目安に試し掘りを行いましょう。
これは、地中にあるさつまいもの実際の大きさや、ツルの成長具合を事前に確認するためです。収穫が早すぎるとお芋が十分に熟しておらず、甘みが少なくなってしまいます。
逆に紅あずまなどの一部の品種は、収穫時期を過ぎると大きくなりすぎて大味になってしまうため、実際の様子を観察してタイミングを見極めることが大切です。
また、この試し掘りはつるぼけの確認という重要な役割も担っています。つるぼけとは、土壌の窒素成分が多すぎることが原因で葉やツルばかり生い茂ってしまう状態のことです。
一度この状態になると元の美味しいさつまいもに育てるのが非常に難しくなるため、土の中の様子をしっかりとチェックしておきましょう。
4-2. 収穫1週間前:ツルを切って甘みを増やす
収穫の1週間前になったら、さつまいものツルを切り落としましょう。事前にツルを切っておくことで、お芋に含まれるデンプンが糖へと変化しやすくなり、より甘くて美味しいさつまいもに仕上がります。
ちなみに、切り落としたツルはそのまま畑の土に混ぜて栄養分にしたり、美味しく食べたりすることもできるんです。
ツルの活用法については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
👉 さつまいものつるを有効活用!さつまいものつるは捨ててしまうのがもったいないほど魅力がたっぷり
5. さつまいもの正しい収穫方法
収穫時期を迎えたら、いよいよさつまいもを掘っていきます。
さつまいもを掘るときのコツは、根元の周辺をシャベルやスコップで掘り、土が柔らかくなってきたら手で掘ることです。
さつまいもの近くでシャベルやスコップで掘ってしまうと、さつまいもを傷つけてしまうおそれがあるため、大まかな部分はシャベルやスコップで、細かい部分は手で掘るようにしましょう。
さつまいもの周りの土を取り除いてサツマイモが見えてきたら、強く引き抜くのではなく、周囲の土を手で取り除きながらさつまいもをグラグラと揺らしながら掘ると、きれいに抜けるようになります。

6. 収穫は晴れの日が2〜3日続いたタイミングで
さつまいもの収穫で気をつけることは、雨や雪、多湿となる日です。
水分が多い状態でさつまいもを収穫してしまうと、保存がしにくく、腐敗しやすくなってしまいます。
サツマイモを収穫するときは、土が乾いた状態を確認し、晴れた日が2〜3日続くタイミングを選んでください。
7. 収穫後は正しく保存して追熟する
獲りたてのさつまいもは、すぐに食べても甘みが薄くパサつきが残っているため、本来の美味しさを十分に味わうことができません。
さつまいものようなデンプンを多く含む野菜は、収穫後に正しく保存して追熟させることで、デンプンが糖分に変化し、甘みの強い美味しいさつまいもへと変化します。
秋から冬にかけて収穫したさつまいもを追熟させる場合、適正な環境は温度13℃、湿度60%程度を維持することです。ですが、品種によっても最適な管理方法は異なるため、それぞれの特性に合わせた環境で保存することが大切になります。
収穫したさつまいもの詳しい追熟方法については、以下の記事でくわしく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
👉 さつまいもは熟成して甘くなる!簡単なさつまいもの熟成方法を解説
8. さつまいもの収穫に関するよくある質問
8-1. 収穫が早すぎるとどうなる?
さつまいもの収穫が早すぎるとサイズが小ぶりになりやすいです。
また、甘みが薄く、本来の収穫量よりも少ない量しか収穫できません。
8-2. 収穫が遅すぎるとどうなる?
さつまいもの収穫が遅すぎると、形が崩れたり、亀裂や空洞が入ってしまう可能性があります。
甘味や風味も減り、繊維質な食感に変化してしまい、あまり美味しく食べられません。
8-3. 植え付けた日から計算して収穫時期は分かる?
さつまいもは、苗を植え付けた日から概ね4ヶ月後(120〜140日)に収穫時期を迎えます。
例えば、紅あずまのように9月〜11月で収穫時期を迎える品種の場合、植え付け時期は5月〜6月が理想です。
ただし、地温や気温、湿度などの外的要因によって収穫時期が10日〜3週間前後ずれてしまう場合もあります。
8-4. さつまいもはどんな土で育てたらいい?
さつまいもは水はけが良く、窒素が少ない土を好みます。
ですが、日当たりと水はけが良い環境であれば、あまり土質を選ばず育ちます。
まとめ
今回は、さつまいもの収穫時期について、品種別に解説してきました。
- 収穫時期の目安は植え付けから120〜140日後の9月〜11月
- 品種によって収穫時期は異なる(安納芋は12月上旬まで、紅あずまは100〜120日など)
- 葉先・茎先が黄色く枯れ始めたら収穫サイン
- 収穫1ヶ月前には試し掘り、1週間前にはツル切りを行う
- 収穫は晴れの日が2〜3日続いたタイミングで
時期で判断することが難しい場合は、さつまいもの茎先や葉先が茶色がかってきたら収穫のサインとして捉えておきましょう。
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