家庭菜園でさつまいもを育てていると、収穫時に大量のつるや葉が出ます。
「さつまいものつるは食べられるの?」
「筋が硬そうだけれど、どう料理すればいい?」
「葉っぱも食べても大丈夫?」
このように気になる方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、さつまいものつるは食べられます。
特に、やわらかい茎の部分は、下処理をして加熱すれば、シャキシャキとした食感を楽しめます。おひたし、きんぴら、炒め物、佃煮など、さまざまな料理に活用できます。
この記事では、さつまいものつるの食べられる部位、筋取りの方法、下ゆでのコツ、保存方法、おすすめレシピを紹介します。
1.さつまいものつるは食べられる!葉も活用できる
さつまいもの「つる」と呼ばれている部分は、正確には茎や葉柄(ようへい)です。葉柄とは、葉と茎をつないでいる細長い部分を指します。
家庭菜園で収穫したさつまいものつるは、捨てずに食べることができます。特に、先端に近い**若くてやわらかい部分**は食べやすく、おひたしや炒め物に向いています。
食感は、ふきや空心菜、茎ブロッコリーを思わせるようなシャキシャキ感があります。独特の青っぽさやアクを感じることがあるため、筋取りや下ゆでをしてから調理するのがポイントです。
1-1.さつまいものつるを調理するまえに|病気・虫食い・傷みが強い部分は避ける
黄変している葉、黒く傷んだ茎、カビが生えている部分、虫害が著しい部分は取り除きましょう。
収穫したつるは時間が経つとしおれやすいため、できるだけ早めに下処理して調理するのがおすすめです。
2.さつまいものつるの下処理|筋取り・アク抜きの方法
さつまいものつるをおいしく食べるためには、下処理が大切です。特に、表面の硬い筋を取ると、口当たりがよくなります。
2-1.下処理の手順
1. やわらかい部分を選ぶ
葉に近い葉柄や、細めの茎を中心に選びます。
2. 葉を外す
葉も食べられますが、茎と別に調理したほうが火の通りを調整しやすくなります。
3. 水でよく洗う
土や汚れを流水で落とします。
4. 筋を取る
茎の切り口から表面の皮を少しつまみ、繊維を引くようにして取り除きます。太い部分ほど筋が残りやすいため、丁寧に取りましょう。
5. 食べやすい長さに切る
3〜4cm程度に切ると、炒め物やきんぴらに使いやすくなります。
6. 水に短時間さらす
切ったつるを水に5〜10分ほどさらします。長時間さらしすぎると風味が落ちやすいため、短時間で十分です。
7. ゆでる
沸騰した湯に塩を少々加え、1〜2分を目安にゆでます。やわらかくなりすぎないうちに取り出し、冷水にさらして水気をしっかり切りましょう。
下ゆでの時間は、つるの太さや鮮度によって変わります。まずは短めにゆで、硬い場合だけ少しずつ追加で加熱してください。
2-2.筋取りはどこまで必要?
細くて若いつるなら、すべての筋を完璧に取らなくても食べられます。ただし、太い部分は筋が口に残りやすいため、筋取りをしておくと食べやすさが大きく変わります。
初めて調理する場合は、少し多めに筋を取るのがおすすめです。
2.さつまいものつるはどんな味?おすすめの食べ方
さつまいものつるは、強い甘みがある食材ではありません。そのため、ごま油、しょうゆ、かつお節、にんにく、唐辛子など、風味のある食材と相性がよいのが特徴です。
- さっぱり食べたい:おひたし、和え物
- ごはんのおかずにしたい:きんぴら、炒め煮、佃煮
- お酒のおつまみにしたい:にんにく炒め、ピリ辛炒め
- 葉も使いたい:卵炒め、みそ汁、スープ
3.さつまいものつるのおひたし

下ゆでしたつるの食感をシンプルに楽しみたいなら、おひたしがおすすめです。
3-1.材料(2人分)
- さつまいものつる:150g
- 塩:少々
- しょうゆ:大さじ1
- 酒:大さじ1/2
- 顆粒和風だし:小さじ1/2
- かつお節:適量
3-2.作り方
1. さつまいものつるは筋を取り、3〜4cmの長さに切ります。
2. 沸騰した湯に塩を加え、つるを1〜2分ゆでます。
3. ゆで上がったら冷水に取り、水気をしっかり絞ります。
4. しょうゆ、酒、顆粒和風だしを混ぜ、つると和えます。
5. 器に盛り、かつお節をのせて完成です。
3-3.おいしく作るコツ
水気が残っていると味がぼやけやすくなります。ゆでた後は、手で軽く絞るか、キッチンペーパーで水気を取ってから調味料と和えましょう。
4.さつまいものつるのきんぴら

ごま油と甘辛い味付けで炒めるきんぴらは、さつまいものつるの定番料理です。ごはんのおかずにも、お弁当にもよく合います。
4-1.材料(2人分)
- さつまいものつる:200g
- ごま油:大さじ1
- 赤唐辛子:お好みで少々
- 白いりごま:適量
調味料(A)
- しょうゆ:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 酒:大さじ1
- 砂糖:小さじ1〜2
4-2.作り方
1. さつまいものつるは筋を取り、3〜4cmの長さに切ります。
2. 水に5〜10分さらし、水気を切ります。太い部分が多い場合は、1分ほど下ゆでしておきます。
3. フライパンにごま油を熱し、つるを中火で炒めます。
4. 全体に油が回ったら、Aと赤唐辛子を加えます。
5. 汁気が少なくなるまで炒め、白いりごまを加えて完成です。
4-3.おいしく作るコツ
つるが太くて硬そうな場合は、炒める前に下ゆでしておくと、味がなじみやすくなります。シャキシャキ感を残したいときは、加熱しすぎないことがポイントです。
5.さつまいもの葉の食べ方
さつまいもの葉も、状態がよいものなら食べられます。葉は茎より火が通りやすいため、つるとは分けて調理すると扱いやすくなります。
おすすめは、ごま油で炒める方法です。
5-1.さつまいもの葉のにんにく炒め
1. 葉をよく洗い、食べやすい大きさに切ります。
2. フライパンにごま油とにんにくを入れて香りを出します。
3. 葉を加えてさっと炒め、塩・しょうゆ少々で味を整えます。
葉は加熱するとかさが減るため、たくさんあるときにも使いやすい食べ方です。ベーコン、卵、ツナなどを加えてもおいしく仕上がります。
6.さつまいものつるの保存方法
収穫したつるをすぐに食べきれない場合は、冷蔵または冷凍で保存できます。
6-1.冷蔵保存|2〜3日を目安に使い切る
洗う前のつるを湿らせたキッチンペーパーで包み、保存袋に入れて野菜室で保存します。
ただし、つるは時間が経つとしおれやすく、硬くなりやすい食材です。できるだけ早く使い切りましょう。
6-2.冷凍保存|下ゆでしてから保存する
1. 筋を取り、食べやすい長さに切ります。
2. 塩を加えた湯で1分ほど下ゆでします。
3. 冷水に取り、水気をしっかり切ります。
4. 1回分ずつ保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍します。
冷凍したつるは、炒め物やみそ汁、煮物に凍ったまま加えると便利です。保存期間の目安は2〜3週間です。
7.つるが大量に出たら土に還す方法もおすすめ
収穫後のつるが大量にあり、食べきれない場合は、土に還す方法もあります。
つるを細かく切って乾かしてから土に混ぜると、かさを減らしやすくなります。ただし、病気や害虫の被害があった株をそのまま畑に戻すと、次の栽培に影響する可能性があります。
病害虫が心配な場合は、地域の家庭菜園相談窓口や自治体の案内を確認し、処分方法を判断しましょう。
8.さつまいものつるに関するよくある質問
Q1. さつまいものつるに毒はありますか?
適切に栽培・管理されたさつまいものつるは食用にできます。ただし、農薬の使用状況が不明なもの、傷みやカビがあるもの、採取場所や衛生状態が確認できないものは食べないようにしましょう。
Q.2 さつまいものつるは生で食べられますか?
生食ではなく、下ゆでや炒めるなど、加熱して食べるのがおすすめです。加熱することで食べやすくなり、アクや青っぽさも抑えやすくなります。
Q.3 さつまいもの葉も食べられますか?
はい。状態のよい葉は食べられます。炒め物、和え物、汁物などに活用できます。葉は火が通りやすいため、加熱しすぎないようにしましょう。
Q.4 つるの筋がうまく取れません
太い部分ほど筋が残りやすいため、細くやわらかい部分を中心に選ぶのがおすすめです。切り口から表面の皮を少し折るようにつまみ、ゆっくり引くと取りやすくなります。
Q5. つる専用のさつまいも品種はありますか?
茎葉を食べる目的で育成された品種として、**すいおう(翠王)**があります。一般的なさつまいものつるも食べられますが、つるを主に楽しみたい場合は、苗を購入する際に茎葉用の品種を探してみるのもよいでしょう。
まとめ
さつまいものつるは、家庭菜園で収穫後に出る副産物ではなく、料理に活用できる食材です。
おいしく食べるポイントは、以下のとおりです。
- 太い部分は筋取りをすると、口当たりがよくなる
- 水に短時間さらし、下ゆでしてアクを抑える
- おひたし、きんぴら、炒め物、佃煮、汁物などに使える
- すぐに食べない場合は、下ゆでして冷凍保存もできる
さつまいもを収穫したら、いもだけでなく、やわらかいつるや葉も活用してみてください。
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