さつまいもの栽培におすすめの肥料とは?やり方や元肥・追肥の注意点なども解説!

さつまいもの栽培におすすめの肥料とは?やり方や元肥・追肥の注意点なども解説!

「さつまいもに肥料はいらないって本当?」 

「ホームセンターでどれを選べばいいの?」

家庭菜園でさつまいも作りを始める際、一番迷いやすいのが「肥料の選び方と与え方」です。

さつまいもは肥料を与えすぎると葉ばかり茂ってしまうデリケートな一面もありますが、適切な肥料を選んで与えることで、甘く大きなイモをたくさん収穫できるようになります。

この記事では、肥料が必要な場面・おすすめの選び方・正しい与え方を分かりやすく解説します!

肥料が必要かどうかは「前作の有無」で判断する

さつまいもの葉

さつまいもは痩せた土地でも育つ生命力の強い野菜ですが、昨年作物を育てたかどうかによって元肥が必要か決まります。

Tips.元肥(もとごえ)とは?

苗を植え付ける前に、あらかじめ土に混ぜ込んでおく「最初の栄養」のことです。

1-1. 過去に何も育てていない場所は元肥が必要

新しく作った畑や、長期間何も植えていなかった休耕地は、土の栄養が不足しています。

 この場合は、甘くて大きなさつまいもを育てるために元肥が必要になります。

1-2. 去年も野菜を育てていた場所は不要

去年野菜を育てていた畑には、前作の肥料成分が土の中に残っているため、元肥を足す必要はありません。

さつまいもは栄養を吸収する力が非常に強いため、残存している栄養だけで十分に育ちます。

不安な場合は、窒素が含まれていない肥料を選び、少量だけ撒くようにしましょう。

2.ホームセンターで迷わない!おすすめの肥料と成分比

肥料をまく

さつまいもには「窒素控えめ・カリウム多め」の肥料が最適です。

成分は 窒素:リン酸:カリウム = 1 : 1.5 : 2 の比率を目安に選ぶと、葉ばかりが茂るのを防ぎ、土の中のイモをしっかり太らせることができます。

もし成分の数字をチェックするのが面倒な場合は、あらかじめこのバランスで作られている「さつまいも専用肥料」を選べば間違いありません

理想の成分比率 = 1 : 1.5 : 2(窒素:リン酸:カリウム)

Tips. 各成分の役割

窒素:  葉や茎を育てる

リン酸:  苗の根付きや開花を良くする

カリウム:  土の中のイモを大きく・甘く育てる一番重要な成分!

3.元肥を入れる時期と準備

さつまいもの葉

元肥を施す場合は、肥料の種類によって土に馴染むまでの時間が異なります。

苗を植え付ける時期から逆算して準備を進めましょう。

3-1.有機肥料(鶏糞・堆肥など)を使う場合

準備の時期:植え付けの「2週間〜1ヶ月前」

【なぜ早めに準備するの?】

 有機肥料は、そのままでは植物が栄養を吸収できません。

土の中の微生物が肥料を分解し、初めて植物の栄養へと変わります。

 また、分解の途中で「熱」や「ガス」が発生するため、直前に撒くと苗の根を傷めてしまう原因になります。

微生物がしっかり分解を完了し、苗を安全に迎えられる状態にするため、余裕をもって1ヶ月〜2週間前には土に混ぜ込んでおきましょう。

3-2.化学肥料(化成肥料など)を使う場合

準備の時期:植え付けの「1週間前〜直前」

【なぜ直前でいいの?】

 化学肥料は、植物がすぐに栄養を吸える状態に加工されているため、土に馴染ませる期間が短くて済みます。 

逆に、あまり早く土に混ぜてしまうと、苗を植える前に雨などでせっかくの栄養が流れ出てしまうため、もったいないことになります。

植え付けの1週間前〜直前に土と混ぜ合わせ、畝(うね)を作りましょう。

4.追肥(途中で足す肥料)は原則不要!必要な例外とは?

畝

さつまいも栽培では、基本的に追肥は行いません。

成長途中で肥料を与えてしまうと、葉っぱばかりが青々と茂ってイモに栄養がいかなくなる原因になります。

基本的に不要ですが、6月〜8月頃で、葉っぱ全体が黄色っぽく色抜けてきた場合のみ、土の栄養が切れているサインです。

この場合は苗の下にに少量の肥料を撒いて追肥をしてあげましょう。

5.FAQ(よくある質問)

Q. プランター栽培でも肥料の考え方は同じですか?

  1. 基本的な考え方(窒素控えめ・カリウム多め)は同じです。市販の「野菜用培養土」を使用する場合は元肥が含まれていることが多いため、最初は肥料を足さずに植え付けて問題ありません。水やりで栄養が流れ出やすいため、葉が黄色くなってきたら薄めた液体肥料を少量与えると良いでしょう。

Q. 庭のちょっとしたスペースで育てる場合、土の酸度(pH)調整は必要? 

  1. さつまいもは弱酸性(pH5.5〜6.0程度)の土壌を好みます。通常の日本の土壌であればそのままでも育ちやすいですが、石灰を撒きすぎるとアルカリ性に傾いてしまい育ちにくくなるため注意してください。

まとめ

さつまいも栽培で失敗しないためのポイントは、「肥料を与えすぎないこと」「育てる環境に合わせた準備をすること」の2点です。

最後にもう一度、大切なポイントをおさらいしておきましょう。

  • 元肥の必要性
    去年何も植えていない畑なら必要。去年野菜を育てていた畑なら基本不要!
  • 肥料の選び方:
    窒素を控えめにして、カリウムが多い肥料(成分比 1:1.5:2)を選ぶ。迷ったら「さつまいも専用肥料」が安心!
  • 準備のタイミング:
    有機肥料なら「2週間〜1ヶ月前」、化学肥料なら「1週間前〜直前」に土作りを行う。
  • 追肥:
    原則不要。夏場に葉が不自然に黄色くなった場合のみ、少量だけ与える。

さつまいもは、少し控えめな栄養で「育てるのが、甘く立派なイモを作る秘訣です。

正しい知識で肥料を活用し、たくさんの美味しいさつまいもを収穫しましょう!