台風や大雨のシーズン、さつまいもの畑が心配になりますよね。
せっかく育てたさつまいもを、台風で台無しにしたくない…と心配する方も多いのではないでしょうか。
さつまいもの台風・大雨対策のポイントは、「台風が来る前の準備」と「通過後の手入れ」の2段階で対応することです。
さつまいもはイモが土の中にあるため、地上部の野菜よりは被害が出にくいですが、長雨による水はけの悪化や、収穫時期の重なりには注意が必要です。
この記事では、台風が来る前の準備、通過後の畑の手入れ、雨が続いたときの収穫の注意点を順番に解説します。
1. さつまいもと雨の関係を知っておこう
さつまいもは、高温や乾燥に強い野菜です。一方で、過湿(水が多すぎる状態)は苦手です。
畑に水がたまったままの状態が続くと、土の中に酸素が行き渡らなくなり、イモの生育が悪くなったり、病気が出やすくなったりします。
また、収穫前の長雨は、イモが水分を吸いすぎて味が落ちたり、腐りやすくなったりする原因になります。
そのため、さつまいもの台風・大雨対策の基本は、「水を溜め込まない」ことです。
植え付けのときから高畝(高さ20〜30cmの畝)にして水はけを良くしておくと、大雨のときの被害を減らせます。
2. 台風・大雨が来る前の対策
台風が近づいてきたら、来る前にできる対策を行いましょう。
2-1. 排水の確認をする

畑の周りの排水溝が、落ち葉や土で詰まっていないか確認します。
排水溝が詰まっていると、大雨の水が畑に溜まってしまうので、詰まっていたら取り除いておきましょう。
畝の間の溝(畝間)も、水が流れるように整えておくと効果的です。
2-2. 収穫できそうなものは早めに収穫する
すでに収穫できる大きさのイモがある場合は、台風の前に収穫してしまうのも一つの方法です。
台風シーズン(8月〜10月)と収穫時期が重なることは多いので、天気予報をチェックして、判断に迷ったら早めの収穫を検討しましょう。
2-3. 飛びそうなものは片付ける

強風で飛ばされそうな資材(支柱、マルチの端、バケツなど)は、飛ばされないように片付けるか固定しておきます。
飛んだ資材がつるや葉を傷つけることもあるので、畑の周りを一度見回って整理しましょう。
3. 台風・大雨が通過した後の対策
台風が過ぎたら、できるだけ早く畑の様子をチェックして手入れを行いましょう。時間が経つほど被害が広がりやすくなります。
3-1. まずは排水を確保する

畑に水が溜まっている場合は、早めに水を流すことが大切です。
水が溜まった状態が続くと、イモが酸欠状態になって生育が悪くなります。
排水溝を確認して、水がスムーズに流れるようにしましょう。
3-2. 潮風を浴びたら水で洗い流す
台風と一緒に潮風を浴びると、葉に塩分がついてダメージを受けます。
葉が乾く前に、真水で葉と株元を洗い流しましょう。塩分がついたまま乾くと、葉が傷んでしまうことがあります。
海から遠い地域でも、台風の風には塩分が含まれることがあるので、潮風を浴びたと思ったら洗い流しておくと安心です。
3-3. 倒れたつるや傷んだ葉の手入れ
強風でつるが倒れたり、葉が傷んだりした場合は、次のように対応します。
- 倒れたつるは、株元に土を寄せて落ち着かせる
- ひどく傷んだ葉やつるは、早めに取り除く: 傷んだ部分から病気が入りやすくなります
- 長雨で株元の土が流れたら、土を足す(まし土): イモが地表に出てしまうのを防ぎます
3-4. 土が乾いたら表面を整える

雨が続くと、土の表面が硬くなったり、株元の土が流れたりします。土の表面が乾いてきたら、軽く耕して表面を整えましょう。土が固まったままの状態だと、水はけや通気性が悪くなり、イモの生育に影響が出ることがあります。
4. 雨が続いたときの収穫の注意点
台風や長雨のあとの収穫には、注意点があります。
4-1. 収穫は土が乾いてから
雨が降った直後に収穫すると、イモに泥がついて保存中に腐りやすくなります。晴天が数日続いて、土が乾いてから収穫するのが基本です。
雨続きでなかなか掘れないときは、無理をせず天気の回復を待ちましょう。ただし、収穫のタイミングが遅れると、霜の被害に遭うリスクもあるので、天気の合間を見て早めに収穫するのがおすすめです。
さつまいもの収穫のタイミングについては、次の記事でくわしく解説しています。
さつまいもの収穫時期は葉と茎に注目!ベストなタイミングの見極め方を解説
5. さつまいもの台風・大雨対策に関するよくある質問
5-1. 畑が水に浸かってしまった場合、さつまいもはどうなる?
水が引いた後に畑の状態を確認しましょう。
水に浸かっている時間が短ければ、イモは回復することがあります。まずは排水を最優先に行い、その後、つるや葉の様子を見て手入れを行ってください。
5-2. 台風で葉やつるが傷んでしまったら?
ひどく傷んだ部分は、早めに取り除きましょう。
傷んだ部分を放置すると、そこから病気が入りやすくなります。小さな傷であれば、さつまいもは生命力が強いので回復することが多いです。
5-3. 長雨のあと、イモにヒビが入ることがある?
イモが急に水分を吸いすぎると、皮が裂けることがあります。
裂けたイモは保存性が落ちるので、早めに食べるのがおすすめです。長雨の被害を減らすには、日頃から高畝で水はけを良くしておくことが大切です。
まとめ
さつまいもの台風・大雨対策のポイントをまとめます。
- さつまいもは過湿が苦手。対策の基本は「水を溜め込まない」こと
- 台風の前には排水溝の確認・収穫できるものは早めに収穫・飛びそうなものの片付けを行う
- 台風の後は排水・潮風を洗い流す・傷んだ葉の除去を早めに行う
- 長雨で土が流れたらまし土で対応する
- 収穫は晴天が数日続いて土が乾いてから。台風と収穫時期が重なるなら早めの収穫も検討する
台風や大雨は避けられない自然の脅威ですが、事前準備と事後対応を押さえておけば、被害を最小限に抑えられます。天気予報をこまめにチェックして、いざというときに動けるようにしておきましょう。
さつまいもの育て方については、次の記事もあわせてチェックしてみてください。
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