
収穫したばかりのさつまいもは新鮮なうちにと調理したものの、甘くないと感じたことはありませんか?
「あまりいいさつまいもではなかった」と諦めるのは早いです。
さつまいもは、収穫後に2~3時間天日干ししたり、2~3週間追熟したりすると甘みが増します。
今回は、さつまいもを干すと甘くなる理由や正しい干し方、保存方法などについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
下記の関連記事では、さつまいもの収穫時期や収穫方法、タイミングなど詳しく紹介しています。
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目次
1.収穫後のさつまいもは干すと甘くなる?
収穫後のさつまいもは、4日前後干すと表面が乾燥してきます。
その過程で糖質が生成されて甘みが増す仕組みですが、おおむね3日~1週間を目安に直射日光の当たらない場所で保管するようにしましょう。
よくさつまいもを干すと甘くなるといわれていますが、しっかりと甘くするための環境を整えたうえで取り扱っていかなければならないところに注意が必要です。
それでは、甘くなるさつまいもの干し方まで詳しくみていきましょう。
1-1.さつまいもを干すと甘くなる?
さつまいもは干すことで甘くなるわけではありません。
収穫してから時間をおき、でんぷん質が糖分に変わり、熟成されることで甘くなります。
1-2.さつまいもの干し方
収穫したばかりのさつまいもは水分が豊富なため、何もせずに保存すると腐ってしまったり、カビが発生したりします。
まず、さつまいもを傷つけないように土を軽く払います。ダンボールに新聞紙を敷き、重ならないように並べたら、風通しのいい冷暗所で保存しましょう。
さつまいもの表面が完全に乾燥するまでには、4日前後かかります。
2.収穫後に干した後のさつまいもの保存方法は?
さつまいもは寒さに弱い食材です。
そのため、干した後でも腐らないというわけではありません。
正しい保存方法を知り、おいしいさつまいもを楽しみましょう。
そもそもさつまいもが甘くなるのは、収穫後の保存期間中にでんぷんが酵素の働きで糖に分解されるためです。
アミラーゼという酵素がでんぷんを分解し、麦芽糖などの甘み成分に変化させます。
追熟中は温度13℃~15℃、湿度85~90%程度を保つことで酵素が活性化しやすく甘みが増します。
こうすることによって、焼き芋などにしたとき甘いさつまいもになります。
収穫直後はでんぷんが多く、甘みが少ないため、すぐに食べず追熟させることで甘みが増します。
掘り出したさつまいもは軽く土を落とし、新聞紙で包み、段ボール箱や野菜室などに入れて13℃~15℃で2週間~1ヶ月程度、保管することをおすすめします。
保存中の注意点としては、寒すぎると低温障害、暑すぎると腐敗の原因になるため、温度調整が重要です。
それでは、さつまいもの保存方法として重要な温度管理について、さらに詳しくみていきましょう。
2-1.夏場以外は常温で
さつまいもは、高温になる夏以外は、常温保存がおすすめです。
1本ずつ新聞紙に包み、ダンボールに入れましょう。ダンボールに入れるほどの量ではない場合は、紙袋や麻袋でもOK。
風通しのいい冷暗所で保存します。さつまいもの適温は10~15℃のため、冬場も暖房の近くは避けるようにしましょう。
2-2.気温が20℃以上のときは野菜室で
気温が20℃以上になると発芽します。
夏場は冷蔵庫の野菜室で保存がおすすめです。
冷蔵室は温度が低すぎるので、低温障害を起こしてしまう可能性があります。
常温保存のときと同様に、さつまいもを1本ずつ新聞紙で包み、ポリ袋に入れます。
ポリ袋の口は乾燥やムレを防ぐために、ギュッと閉めずに軽く結んでください。
あとは、冷蔵庫の野菜室に入れるだけです。
3.収穫後の熟成させたさつまいもは加熱調理でさらに甘くなる!
収穫後に追熟させたさつまいもでも甘さが足りないと感じた場合、加熱調理するとさらに甘くなり美味しく食べられるようになります。
まずは、収穫後のさつまいもが加熱調理でさらに甘くなる理由から詳しくみていきましょう。
3-1.加熱調理で甘くなる理由
さつまいもは、収穫してすぐに食べるよりも、一定期間追熟させることで甘みが増して、とても美味しくなる野菜です。
追熟させたさつまいもを加熱調理することで、甘みがさらに引き出されます。
追熟したさつまいもは、加熱調理をすることで、さらに甘くなります。
これは加熱によって、さつまいもの内部のアミラーゼという酵素がより活性化し、残っているでんぷんが糖に分解されるからです。
加熱温度が60~70℃程度になるとアミラーゼの働きが活発になり、この温度を一定時間保つことで甘みが最大限に引き出されます。
3-2.おすすめの調理方法
甘さを引き出す代表的な調理方法は、焼き芋です。
オーブンや石焼き器などを使って、低温130~160℃で1時間以上加熱すると、さつまいもの中心まで火が入り、甘さが際立ちます。
最近では、炊飯器を使った「低温調理焼き芋」も人気ですね。
家庭でも簡単にスイーツのような甘い焼き芋を作ることができます。
蒸し芋もおすすめです。
蒸すことで水分が逃げにくく、しっとりとした口当たりに仕上がり、甘みも強くなります。
電子レンジでの調理も便利ですが、急激に高温になるためアミラーゼが働かず、甘みが引き出されにくいため、時間と温度に工夫が必要です。
オーブンで甘くする方法
オーブンは少し時間がかかりますが、さつまいもを手軽にできる調理方法です。
- 洗ったさつまいもをアルミホイルで包みます
- 160℃のオーブンで1時間半ほど加熱
【check!】予熱なしで加熱すること。粗熱がとれるまで置いときます。
フライパンで焼いて甘くする方法
さつまいもをフライパンで調理する方法です。
フライパンは下から熱が伝わりやすいので、下記の手順でやってみましょう。
- アルミホイルで2重にする
- 蓋をして15分程度弱火
- 裏返して15分程度焼く
【check!】火加減に注意してください。
トースターで甘くする方法
トースターを活用したさつまいもの調理方法は、下記の手順になります。
- アルミホイルに包む
- 片面15分ずつ焼く
【check!】焦げ付かないように途中で上下を返して、確認しましょう。
炊飯器で甘くする方法
炊飯器でのさつまいもの調理方法は、下記の手順になります。
- 洗ったさつまいもが半分浸かる程度の水を入れる
- 炊飯モードで炊く
【check!】炊飯器の種類にもよりますが、大体50分でできます。
電子レンジで甘くする方法
さつまいもを電子レンジで調理する方法は、下記の手順になります。
濡れたキッチンペーパーでさつまいもを包む
- ラップで包む
- 600wで3分
- 200wで12分加熱
【check!】レンジによって加熱時間異なるので、使用しているレンジに合わせて調整しましょう。
その他の調理方法については、こちらの関連記事で紹介しています。
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まとめ
さつまいもは収穫してすぐに食べると、甘くないと感じることがあります。
野菜や果物などは、採れたての新鮮な状態がおいしいイメージがありますが、さつまいもはでんぷん質が糖分に変わるのを待ちましょう。
さつまいもは寒さに弱い食材。干したあとは、冷暗所で常温保存がおすすめです。20℃を超える環境では、冷蔵庫の野菜室へ入れてくださいね。
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