さつまいものカロリーはどのくらいあるか知っていますか?
さつまいもは料理だけではなくお菓子のレシピも多くあり、そのまま食べても甘いため、カロリーが高そうなイメージがあります。
しかし、ダイエット食材としてもおすすめされているさつまいも。
ダイエットにいいということは、他の食材とくらべるとカロリーが低いのではないかと思っている人もいるのでは?そこで今回は、さつまいものカロリーやダイエットに効果があるのかなどをくわしく解説していきます。
目次
1.さつまいものカロリーはどれくらい?他のイモ類との比較
さつまいものカロリーはどのくらいあるのでしょうか?他のイモ類と100gあたりのカロリーを比較した表がこちらです。
イモ類 | カロリー |
さつまいも | 134kcal |
じゃがいも | 76kcal |
さといも | 58kcal |
ながいも | 65kcal |
自然薯 | 121kcal |
さつまいもは、イモ類の中ではカロリーが高いといえます。
本来ダイエット中にカロリーをたくさん摂ることは避けたいものですが、カロリーが高いにもかかわらず、さつまいもがダイエットにおすすめといわれる理由は、ごはんやパンなどの主食と比べるとカロリーが少ないこと、そして次の項目で紹介する食物繊維やビタミンなど、他の栄養が豊富だからなのです。
2.さつまいもに含まれる栄養とダイエット効果
2-1.水溶性食物繊維によって腹持ちがいい
さつまいもは食物繊維が豊富です。
さつまいもに含まれる水溶性食物繊維は、水を吸収して膨張するため、ゆっくりと消化されていきます。胃にとどまる時間が長いので、腹持ちがよく、ダイエットに向いているのです。
2-2.不溶性食物繊維によるお通じの改善
食物繊維は2種類あり、さつまいもにはどちらも含まれています。
もう一つの食物繊維である不溶性食物繊維は、便のかさを増してくれるので、腸の働きを活発にさせ、お通じの改善が見込めます。
便秘になると腸内の悪玉菌が増えてしまうため、むくみや血行不良を起こし、ダイエット効果が得られないことも。
さつまいもには不溶性食物繊維と一緒に、ヤラピンという整腸作用のある成分も入っているので、さらなるダイエット効果が期待できます。
2-3.カリウムによるむくみの解消
カリウムは、過剰なナトリウム(塩分)の排出を促す効果が期待できます。ナトリウムが排出されることで、むくみの解消につながるのです。
2-4.ビタミンCやビタミンEによる老化対策
さつまいもにはビタミンも豊富。きれいに痩せたいという人の強い味方です。ビタミンCやビタミンEは、皮膚や粘膜の健康を保つのに欠かせません。
本来ビタミンCは熱に弱いものですが、さつまいもに含まれるビタミンCは熱に強い特性を持っています。そのため、加熱調理をしても多くのビタミンCを摂取することが可能です。
また、ビタミンEは細胞膜の酸化による老化、血液中のLDLコレステロールの酸化によっておこる動脈硬化を防止する効果も期待できます。
3.さつまいものカロリーは食べ方によって変わる?
さつまいもは調理方法によってカロリーが変化します。焼く・蒸す・煮る・揚げるの4パターンの調理方法を比較してみましょう。
3-1.さつまいもを焼いた場合
さつまいもを焼いた場合のカロリーは100gあたり163 kcal。生の状態が134kcalなので少し上がります。また糖質も少し高くなります。
焼くとカロリーが高いのは、水分が抜けてしまうことが原因。生の状態の100gを焼いたわけではなく、焼きあがった状態の100gと比べているからです。
3-2.さつまいもを蒸した場合
さつまいもを蒸したときのカロリーは、生の状態と変わりません。蒸しても甘みは充分にあるので、そのまま食べることができ、ダイエット中にはぴったりの調理方法といえます。
3-3.さつまいもを煮た場合
さつまいもを煮た場合は、100gあたり65kcal。これは焼いたときと同じく、水分が増えたからカロリーが減ったように感じるだけです。
さつまいもは煮ると甘み成分が煮汁に出てしまうため、味付けによってカロリーが異なります。砂糖やはちみつで味付けした場合は、150 kcal以上となります。
3-4.さつまいのを揚げた場合
さつまいもを揚げたときのカロリーは、100gあたり191 kcal。調理方法の中で一番カロリーが高くなるため、ダイエット中はできれば避けた方がいいでしょう。
4.低カロリーなさつまいもを利用した「さつまいもダイエット」のやり方
さつまいもダイエットは正しい方法で行わないと、まったく効果が表れないどころか、太ってしまう危険性も。正しいさつまいもダイエットのやり方を見ていきましょう。
4-1.3食のうち1食の主食をさつまいもに変える
さつまいもダイエットをするときは、朝・昼・晩の3食のうち、1食だけ主食をさつまいもに置き換えてみましょう。量は1/2本(150g)ほどが目安です。
おすすめは、エネルギーとして消費されやすい朝か昼。夕食の場合、消費しきれなかった糖質が体に蓄積されてしまう可能性があるからです。
夜遅くに夕食を取ることが多い場合は、朝か昼に置き換えてみるといいでしょう。
4-2.さつまいもは皮ごと食べる
さつまいもは皮ごと食べるのがおすすめ。カロリーを比較すると、100gあたりでは皮付きが140kcal、皮なしが134kcalとなっています。
カロリーをカットするよりも皮付きのさつまいもをおすすめする理由は、ダイエットにもうれしい栄養がたっぷり含まれているからです。
食物繊維は、皮付きは2.8gですが、皮なしだと2.2gまで減ってしまいます。
また、整腸作用があるヤラピンは皮の近くに、老化対策に役立つアントシアニンは皮に豊富に含まれているため、多少カロリーが増えても皮付きで摂取する方が、ダイエットには効果的なのです。
4-3.バランスのいい食事を摂る
さつまいも単品で食事を済ませてしまうと、栄養バランスが乱れてしまいます。バランスの良い食事を摂るように心がけましょう。
栄養が偏るといわれても、さつまいもをごはんの代わりに食べようとすると、合うおかずが少ないと悩んでしまいますよね。
そんなときは、さつまいもを味噌汁などの汁物に入れたり、炒め物やサラダにしたりするといいですよ。
まとめ
さつまいもは、イモ類の中ではカロリーが高いですが、主食類に比べると低く、ダイエットにぴったりの栄養が豊富な食材です。
腹持ちもいいので主食としても満足感があり、どうしても間食したくなってしまったときには強い味方になってくれます。
ただし、調理方法によってカロリーが変わってくるため、ダイエット中は注意しましょう。
また、さつまいもだけを摂取すれば痩せるというものではありません。バランスのいい食事を心がけ、ダイエット効果を高めましょう。
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