目次
1 そもそも種芋とは?
さつまいもは種からでなく、前の年に収穫した芋を元にして栽培します。
この元になる芋を種芋と言います。
同じ芋類ではじゃがいもがありますが、じゃがいもは種芋を直接植えるのに対しさつまいもは種芋から一旦蔓を育て、成長した蔓を土に植えて育てます。
2 種芋から育てるメリット
2-1 好きな品種、数で育てられる
種芋から育てるのは大規模にやっている農家さんがやることで、家庭ではやれないと思う方も多いかもしれません。
しかし、実はその逆なんです!
自分で苗から作ることで1本単位で調節できます。
また、苗は3~6月の間しか主に流通しませんが、種芋にするさつまいもはほぼ年中手に入れられるので確保しやすいのです。
2-2 費用節約
さつまいもの苗はホームセンターなどで売っていますが、それほど安いものでは無いですよね。
安納芋やシルクスイートなどのブランド芋になると、10本で1000円近くすることも。
苗の元になる種芋はスーパーなどで売ってある食べる芋で良く、1つの種芋から多いものは10本以上の苗が取れることもあります。
苗作りも難しくないので、今まで買っていた人もぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
3 さつまいもを種芋から育てる方法
3-1 さつまいもを育てる上での絶対条件
3-1-1 植え付け時の気温
さつまいも5月に植え付けるのですが、この時の気温が重要です。
最適な気温は25度前後。
気温が30度を超えた晴れの日に苗を植えると、気温と日光で灼けてしまいうまく根付いてくれません。
根付く目安はおよそ1週間。
それより前に晴れの日が続くようであれば水やりをしてあげてください。
3-1-2 日光
植え付け時は曇りがいいですが、根が張ってからは日光を浴びて成長します。
日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。
3-2-3 肥料
さつまいもはもともと痩せた土地に強い作物なので、基本的に肥料を与える必要はありません。
特にチッソ成分がを多く含む種類の肥料を多く土に加えると、つるぼけという茎と葉っぱばかり伸びて地中の芋に栄養が行かない症状を起こすので注意が必要です。
追肥は生育途中で葉っぱが黄色くなってきた場合のみ!
さつまいも専用肥料、などの名目でホームセンターに売ってあるものを選んであげると良いでしょう。
3-2 苗作り
芽出し、とも呼ばれるさつまいもの苗づくり。
2月後半~3月に土に種芋を植え付けると、4~5月の植え付け時期にちょうど良い長さの苗が育ってきます。
さつまいもは霜に当たると傷んでしまうので農家では苗はハウス栽培が一般的ですが、家庭では温床栽培や室内での水耕栽培などの方法で霜焼けを回避できます。
芽出しに関する記事もあるので、参考にしてみてください!
3-3 植え付け
植え付けのポイントは2つ、成長点と節の数です!
この部分が土に隠れないように植え付けてください。
苗の一番太い茎の先端は成長点と呼ばれ、最も成長が活発なところです。
この部分が土に隠れないように植え付けてください。
さつまいもは苗の節から生える不定根と呼ばれる部位が太くなったもの。
たくさんの節が埋まるように植えつければ小ぶりな芋がたくさん、少しの節が埋まるように植え付けると数は少なめですが大きな芋がゴロゴロと収穫できます。
同じ品種でも植え方を変えてみても面白いですね!
3-4 除草
さつまいもの生育には日光が大切です。
芋の葉っぱが隠れてしまわないように、7月くらいまでは雑草が繁茂してきたら除草してください。
7月を過ぎるとさつまいもの方が十分に大きくなり覆いかぶさってしまうので、雑草はほとんど生えてくることがなくなります。
まとめ
・さつまいもは種芋からまず苗を育て、苗を植え付けて栽培する。
・種芋はスーパーに売ってある食べる芋でOK!
・植え付けは成長点と節の数がポイント!
いかがでしょうか。是非みなさんも家庭で種芋からのさつまいも栽培にチャレンジしてみてください!
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