食物繊維が多く含まれることで有名なさつまいも。
食物繊維は腸内環境を整えてくれることから、便秘の改善に効果が期待できると聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、さつまいもは本当に便秘の改善効果があるのか解説します。
目次
1.さつまいもに便秘改善効果はある?
さつまいもは、食物繊維が豊富です。皮付きで蒸した場合、100gで3.8gも含まれています。さつまいもに含まれている食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類。
水溶性食物繊維は、その名のとおり水に溶けやすく、糖質の吸収を穏やかにし、コレステロールなどの排出を助け、腸内環境を整えてくれます。
一方、不溶性食物繊維は水に溶けにくい特徴を活かし腸内で水分を保ち、便のカサを増して腸を刺激することでぜん動運動を促進します。
さつまいもにはどちらの食物繊維も含まれていますが、不溶性食物繊維の方が多く、便通を促してくれることから便秘の改善効果があるといわれているのです。
2.さつまいもの食べ過ぎは便秘悪化につながる可能性も
便秘改善に役立つといわれているさつまいもは、食べ過ぎると逆効果になることもあるので注意が必要です。
便秘の人はぜん動運動の機能が低下している傾向があり、便のカサが増えることで便が移動できなくなることがあります。
腸内に便が長時間留まることで、腸に便の水分が吸収され硬くなってしまい、便秘が悪化してしまうこともあるので気をつけましょう。
さつまいもは不溶性食物繊維が多いため、水溶性食物繊維が豊富なりんご、だいこん・海藻などと一緒に摂取するといいですよ。
3.便秘改善のためのポイント
便秘を改善するために、さつまいもなどに含まれる食物繊維を摂ることも大切ですが、間違った摂取方法は便秘を悪化させることがあります。
食物繊維を摂る以外に、便秘を改善するポイントを覚えておきましょう。
3-1.水分をこまめにとる
便秘を改善するには、こまめに水分を摂ることが大切です。大人に必要な1日の水分摂取量は2L。便の60~80%は水分でできているため、水分量が多くなると便が柔らかくなります。
3-2.規則正しい生活を送る
リラックスタイムに排便できるように、生活リズムを整えることも便秘改善につながります。
便意は我慢すると消失し、何度も繰り返していると感じにくくなってしまうため、便秘になりやすいです。
不規則な便意は我慢しなくてはいけない状況が増えるため、ある程度決まった時間に排便ができるように規則正しい生活を心がけましょう。
3-3.適度な運動をする
身体を動かすとぜん動運動が活発になり、自律神経も整うといわれています。自律神経が整うと、排便の時間帯も整いやすくなりますよ。
普段から運動をする習慣がない人は、いきなり激しい運動をする必要はありません。
いつもエレベーターやエスカレーターを使うところを階段にしてみたり、1駅分歩いてみたりなど、習慣化できることから始めてみるといいでしょう。
まとめ
さつまいもは食物繊維が豊富なため、便秘改善に効果が期待できます。しかし、食べ過ぎると便秘を悪化させることも。
さつまいもなど食物繊維を多く含む食材を摂取するのもいいことですが、普段から水分をこまめに摂ったり、規則正しい生活を心がけたりすることも大切です。
適度な運動も便秘の改善に効果的といわれているため、運動不足の人は身体を動かす習慣を身につけましょう。
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