さつまいもに芽が出た時に知っておきたい正しい知識

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秋の味覚として知られるさつまいもですが、保存しているうちに芽が出てしまって、
「たしか、芋の芽って毒があった気が・・・」と不安になって、捨ててしまった経験はありませんか?

  • 芽が出たさつまいもには毒があるの?
  • さつまいもの芽は食べられるの?
  • 芽が出るとさつまいもとしては食べられない??

上記のようなお悩みにお応えします!

ネタバレですが、さつまいもの芽は食べてよし、育ててよし、飾ってよし(笑)ですので、ぜひ正しい知識を身につけて、秋の味覚のさつまいもを120%楽しんじゃいましょう!

1 芽が出るのは普通のこと!

皆さんが”さつまいも”として食べている芋の部位、根っこが膨らんだものだと思っている方が多いのですが、実は少し違っていて、担根体(たんこんたい)という根と茎の両方の構造と性質を持つ部位なのです。

また、さつまいもの芋部分には実は上下があって、上の方からは芽が出やすく、下の方からは根が出やすい構造になっているんです。

さつまいもは担根体に蓄えた養分から、芽や根を増やしていく植物のため、さつまいもから芽が出るというのは、当たり前のことなんです。

2 知っておきたい正しい知識

2-1 さつまいもの芽に毒はない

さつまいもに芽が生えていると有毒なのではないかと不安になってしまいますが、さつまいもの芽には毒性は無いので安心してください

同じ芋類のジャガイモの芽には天然毒素(ソラニンやチャコニン)が含まれています。

「芋の芽に毒がある」というイメージがある方もいると思いますが、実は毒があるのはジャガイモに限った話で、さつまいもだけでなく長芋や里芋などの芽にも毒性はありません

2-1-1 さつまいもとジャガイモの違い

ジャガイモにはある天然毒素が、なぜさつまいもに含まれないのか疑問に思いませんか?

ジャガイモに含まれる天然毒素には主にソラニンという成分が含まれるのですが、このソラニンが含まれる他の野菜にはナスがあり、身の部位以外は食べてはいけない野菜です。

実は、ジャガイモは「ナス科」の植物で、さつまいもは「ヒルガオ科」でアサガオなどと同じ科目の植物です。同じ芋でもこういった違いがあるんですね。

2-2 芽が出ても食べられる

さつまいもは、痩せた土地でもカンタンに育てることができる強い植物で、昔、食料が少なかった頃はつるや葉まで食べられていた植物です。食料が少なかった戦時中には、さつまいもがその食料難を救ったとも言われているほど、育てやすく食べるところが多い素晴らしい植物です。

芽に毒性がないので、もし発芽してしまっても食べることができます。

ただ、実の養分を使って発芽するため、芽が育つとそれに伴って味が落ちると言われているので、さつまいもの部分を楽しみたい場合は、芽が出る前に食べるか、早めに芽を処理することをおすすめします

2-4 さつまいもの芽の栄養素

さつまいもの芽には、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンB6、食物繊維などが豊富に含まれています。

2-5 賞味期限

つるや葉になっても食べられるので、育てている間は賞味期限などを気にせずに食べることができます。

芽を取ったあとでは、冷蔵であれば2〜3週間、冷凍で1ヶ月〜2ヶ月程度を目安に生鮮食品として早めに食べましょう。

3 芽は料理としても使える

3-1 さつまいもの芽のツナマヨ和え

3-1-1 材料

さつまいもの芽 200g
シーチキン 1缶の半分(70g)
少々
マヨネーズ 大さじ3
小さじ1

3-1-2 手順

  1. さつまいもの芽を、塩を加えた熱湯で茹で冷水にとり、水気をしっかりと絞ります。
  2. ボウルにさつまいもの芽と、油を切ったシーキン、そして酢とマヨネーズを加えて和えたら完成です。

3-1-3 コツ・ワンポイント

さつまいもの芽は少し苦味があるので、酢を少し加えて苦味を抑えることで美味しく食べられます。もし酸味が強く感じられる場合は、酢の量を調整してみてくださいね。

3-2 さつまいもの芽の天ぷら

3-1-1 材料

さつまいもの芽 100g
適量
揚げ油 適量
薄力粉 大さじ2
片栗粉 大さじ1
50ml

3-1-2 手順

  1. さつまいもの芽を2~3cm程度の長さに切り揃え、水で洗います。
  2. ボウルに、薄力粉と片栗粉と水を入れて混ぜ、天ぷら粉を作ります。
  3. 油を火に掛け、170℃(菜箸を入れて小さく気泡ができるくらいの温度)まで熱します。
  4. ①のさつまいもの芽を、②で作った天ぷら粉に衣をつけ、油に落とします。
  5. 1分30秒ほどで油から揚げ、しっかりと油を切れば完成です。

3 種イモ〜苗づると育てて家庭菜園ができる

さつまいもの芽はそのまま育てて苗づるにすることができ、苗づるからまたさつまいもを栽培することができます。

ジャガイモと違い、種イモからそのまま育てようとしても、種イモがそのまま栄養を吸収して太く固くなってしまい、食べられるさつまいもは育てられないので、1度種イモから苗づるを作るというひと手間が必要になります。

さつまいもの発芽から苗づるに育てるのは難易度が高いですが、1から愛情をかけて育てたさつまいもを秋に収穫して食べるのはとても味わい深いので、興味のある方はぜひ家庭菜園にチャレンジしてみてください。

4 インテリアとして使う人も

芽の出たさつまいもは、食べたり種イモとして育てる以外にも、インテリアとして活用されている方もいるようです。

つるや葉が成長すると、ポトスのような葉につるが紫がかった雰囲気になりアーティスティックなインテリアとして使う方もいます。

カットされたさつまいもの頭から力強く上に伸びているつると丸っこい葉が、とても可愛らしく涼しげな見た目になっていますね。

 

壁につけた棚から、ちょこっと顔を出しているつるがとても可愛らしい印象です。違和感がなさすぎて、「これ、実はさつまいものつるなんだよね。」って言われたらびっくりしちゃいますね。

水に着けたさつまいもからキレイにまっすぐ成長している姿は、つい応援したくなっちゃいますね。

最初にご紹介した写真と成長の仕方が違うのを見ると、さつまいもの品種などによっても、つるの伸び方や葉の付け方に違いがありそうです。さつまいもの品種は30種類以上あるので、育てる時はどんな成長をしてくれるかも楽しみなポイントになりそうです!

まとめ

  • さつまいもの芽には毒はないので、食用としても使える
  • 発芽したさつまいものは、そのまま育てることで苗づるにできる
  • さつまいもの芽を伸ばすことで、独創的なインテリアとして使うこともできる

いかがでしたでしょうか。さつまいもの芽についての正しい知識を知って、さつまいもの魅力を少しでも感じてもらえたら嬉しいです。