初めてでも簡単!さつまいも苗の植え付け手順と植え付け後の管理ポイント

初めてでも簡単!さつまいも苗の植え付け手順と植え付け後の管理ポイント

さつまいもを家庭菜園で育ててみたいけど、苗の植え付けはどうすればいいのか分からない…と悩んでいませんか?

まず結論からお伝えすると、さつまいもの植え付けに適した時期は5月上旬〜6月上旬です。苗の切り口から数えて3〜4節を土に埋め、葉を地上に出して植えます。植え方には「斜め植え」「水平植え」など4つの方法があり、選び方でイモの数や大きさが変わります。

この記事では、植え付けの適期から、植え方の種類と選び方、具体的な手順、植え付け後の管理までを解説します。苗の選び方や土づくりの詳細は、それぞれの記事でくわしく解説しているので、そちらもあわせて参考にしてください。

1. さつまいもの植え付けに適した時期

さつまいもの植え付けに適した時期は、5月上旬〜6月上旬です。

さつまいもはもともと暖かい地域が原産の野菜で、生育に適した温度は25〜30℃と高温を好みます。そのため、気温が十分に上がる5月以降に植えるのが基本です。梅雨に入る前に植え付けて、しっかり根を張らせておくと、その後の生育がスムーズになります。

地域によって時期は前後します。暖かい地域では4月下旬から、涼しい地域では5月中旬以降が目安になります。目安となるのは「気温が20℃以上になってきたか」です。冷え込んでいる時期に植えると苗がうまく根付かないので、焦らず気温が上がってから植え付けましょう。

1-1. 植え付け前に準備しておくこと

植え付けの前に、次の2つを準備しておきましょう。

  • 土づくり: 水はけの良い土を好みます。畝(うね)は高さ20〜30cmの高畝にすると、雨が続いてもイモが育ちやすい環境になります。肥料は控えめにするのがポイントです
  • 苗の準備: 葉がしおれていたら、植え付ける前に水に浸けて戻しておくと、植え付け後の活着(根づき)が良くなります

土づくりのくわしいやり方は、次の記事で解説しています。

さつまいもの栽培におすすめの肥料とは?やり方や元肥・追肥の注意点なども解説!

苗を自分で育てる「芽出し」の方法や、良い苗の見分け方は、次の記事でくわしく解説しています。

家庭で簡単!さつまいもの芽出しのやり方

2. 植え方の4種類と選び方

さつまいもの植え方には、主に4つの方法があります。それぞれ特徴が異なり、イモの数や大きさが変わります。

植え方 イモの数 イモの大きさ 特徴
斜め植え 普通 普通 一般的。活着が良く、マルチ栽培に向く
水平植え 多い 小さめ 収穫数を増やしたいときに
垂直植え 少ない 大きめ 小さい苗に向く
舟底植え 多い 小さめ 水平植えより乾燥や寒さに強い

初めての方には、活着が良くて失敗しにくい「斜め植え」がおすすめです。たくさんのイモを収穫したい場合は「水平植え」、大きいイモを育てたい場合は「垂直植え」を選びましょう。

3. 植え付けの手順

ここからは、植え付けの具体的な手順を解説します。

3-1. 苗を植える

  1. 苗の切り口から数えて3〜4節を土に埋める: イモは茎の節から出る根が太くなってできるので、節を必ず土の中に埋めます
  2. 葉は地上に出す: 成長点(苗の先端)は地面に出します。埋めてしまうと枯れる原因になります
  3. 株間は30〜40cmあける: 苗と苗の間隔をあけて植えることで、それぞれの苗に日光と養分が行き渡ります

苗を寝かせて植える「水平植え」の場合は、深さ10cmほどの植え穴を掘り、苗を寝かせて先端の葉だけを地上に出します。

苗を植える向きは、畝と平行にしましょう。根は挿した方向に伸びるため、畝と直角に植えると、通路側や隣の畝までイモが広がってしまいます。

3-2. 植え付け後の水やり

植え付けが終わったら、たっぷりと水をやりましょう。

植え付けてから根が張るまでの1週間〜10日ほどは、毎日水やりを行います。新しい葉が伸びてきたら活着(根づき)のサインです。その後は、自然の雨だけで十分育つので、水やりはほぼ不要になります。

3-3. マルチ栽培のときの注意点

黒いマルチシートを使うと、雑草の抑制や地温の確保に役立ちますが、夏の直射日光でマルチが高温になり、苗の葉が焼けることがあります。

植え付けのときは、苗の葉がマルチに触れないように、植え穴を葉の大きさより少し広めに開けておくか、株元のマルチの上に土をかけて、マルチの温度上昇を抑えましょう

4. 植え付け後の管理

植え付け後は、次のポイントを押さえて管理しましょう。

  • 活着するまで(1週間〜10日)は水やりを続ける
  • 活着後は水やりを控える: さつまいもは乾燥に強い野菜です。水のやりすぎは病害の原因になります
  • 苗が萎れても、成長点が元気なら回復します: 植え付け直後に葉がしおれても、数日で持ち直すことが多いです

植え付け後の管理が落ち着いたら、次は「つる返し」という作業が待っています。つる返しをすることでイモの生育が良くなります。詳しくは、次の記事で解説しています。

さつまいものつる返しのやり方を解説!時期やポイントを紹介!

5. さつまいもの植え付けに関するよくある質問

5-1. 植え付けの時期を過ぎてしまった場合は?

6月下旬〜7月上旬までなら、遅れて植えても育つことがあります。ただし、植え付けが遅れるとイモの肥大期間が短くなり、小さなイモになりやすいので、できるだけ適期に植えるのがおすすめです。

5-2. プランターでもさつまいもを植えられる?

植えられます。深さ30cm以上の大型プランターを使い、1〜2株を目安に植え付けましょう。プランター栽培のやり方は、次の記事でくわしく解説しています。

【家庭菜園におすすめ】お家で簡単にプランターでさつまいもを育てる方法

5-3. 苗はいつ買えばいい?

植え付けの時期(5月〜6月)に合わせて、園芸店やホームセンターに並びます。人気の時期は売り切れることもあるので、4月下旬〜5月上旬にはチェックしておくと安心です。

まとめ

さつまいもの植え付けのポイントをまとめます。

  • 植え付けの適期は5月上旬〜6月上旬。気温が20℃以上になってから植える
  • 植え方は4種類。初めてなら斜め植えがおすすめ
  • 切り口から3〜4節を土に埋め、葉は地上に出す
  • 株間は30〜40cm、苗は畝と平行に植える
  • 植え付け後1週間〜10日は水やりを続け、活着後は水やりを控える

植え付けは、さつまいも栽培のスタート地点です。植え方を押さえて、秋の収穫を楽しみにしましょう。

さつまいもの育て方については、次の記事もあわせてチェックしてみてください。

美味しいさつまいもの育て方