
皆さん、さつまいもを栽培するのは畑でするもの…初心者だと難しそうな野菜…大きなさつまいもはできない?と思っていませんか?
実は、畑が無くても、さつまいもはプランターで簡単に育てることができるんです!
さつまいもは肥料がいらず、水やりも毎日必要でないため、初心者でも簡単に育てることができます。
初心者でも失敗しないコツも合わせてご紹介します。
目次
1.そもそもプランターとは?
野菜や果物、草花などを植えたりする栽培容器のことです。
プランターにも種類があり、色や形、素材など種類は様々。
主に、プラスチック製や木製、素焼きなどがあります。
プラスチック→主に保湿性がよく、水を逃がしにくい。プラスチックのため軽くて壊れにくく、デザインも豊富。
木製→通気性がよく、耐久性はあまりない。
素焼き→通気、排水性に優れているが、耐久性はなく、重くて割れやすい。
育てる野菜に合わせたプランター選びをしたいですね!
2.プランターで育てる上で知っておきたい基礎知識
2-1.プランターでさつまいもを育てるのに必要なものは?
さつまいもを育てる上で必要なものは主に、プランター・土・苗の3つが必要です。
プランター1つでも用途によって使うものは様々、土にもいろいろな種類があります。
どんなものが適しているのかみてみましょう。
プランターはどんなものを用意すると良い?
土量の多い深いタイプの容器を使用します。
深型でなるべく大型サイズ(幅60㎝~)のものを利用すると良いでしょう!画像は幅60㎝のプランターです!
幅がある分、さつまいもの苗も2~4本植え付けることが出来ます。また、深型で大型の鉢植えで育てることも可能です。
プランターの材質はプラスチック、素焼きが適しています!
土はどのような土を使うのが良い?
土選びは、さつまいもを育てる上で大切です。
市販で販売されている土を使用しても良いですし、自分で作ることも可能です。
【市販の土】
初心者の方は、市販で販売している花と野菜用の培養土を使用すると、配合もいらずすぐに植え付けをすることが出来るのでおすすめです。
出典:Amazon
【手作り土】
自分で配合し培用土を作ることも出来ます。
赤玉土4:堆肥3.5:腐葉土1.5:バーミキュライト1:石灰を用土10ℓ当たり10g、化学肥料を用土10ℓ当たり20gを混ぜ合わせます。
しかし、自分で用土を作る場合は苗を植える2週間前までには土づくりを済ませておいてから植え付けるのがベストです。
苗植え・栽培時期
さつまいもの苗植え、栽培時期は、さつまいもの苗を植えた3~4か月ごろが収穫時期となります。
苗植え:5月上旬~6月末ごろ
収穫:9月下旬~11月ごろ
さつまいもの苗の選び方
まずはさつまいもの苗を準備しましょう。さつまいもの苗は4月の下旬ころから、ホームセンターや園芸店での販売がスタートします。
茎が太く、葉の色が濃くて厚みがあるものがおすすめ。長さは15~20㎝程度で、節数が4~5個、節と節の間が間延びしていない苗を選びましょう。
すぐに植え付けしない場合は、バケツに水を少量入れて苗を浸けて日陰に置きます。1週間ほど保存が可能です。
市販のさつまいもから、さし苗を育てる方法もあります。
47℃のお湯にさつまいもを30分浸けたあと、植木鉢に培養土を入れて埋めます。日なたに置き水やりを行い、つるが30㎝ほどになればOKです。
育てた場合も、茎が太く節の数が多いものを選びましょう。
3.さつまいもの植え付けのやり方
さつまいもの苗を植え付ける日は、さし苗を水にさしておきましょう。
畝(うね)を作り、30~40㎝の間隔で小さな穴を開けます。
太陽のあたる方角に向けて支柱を斜め45度に差し込み、支柱の横に深さ20㎝ほどの穴を開けてさし苗を植えましょう。ビニールシートを張った場合は、シートの上から穴を開けてください。
下から数えて3~4節目くらいまで埋め、根本を軽く手で押さえたあとにたっぷりと水を与えます。
4.収穫までの日頃のお手入れ
4-1.水やり
苗を植えてから1週間は毎日水やりを行います。2週間ほどでしっかり根が張ってくれば水やりの頻度もほとんどなくなります。
さつまいもは熱帯中南米でも育つ、メキシコ原産の野菜のため水やりをしなくても十分に育つ野菜なのです。
特に畑で育てるさつまいもは自然の雨だけで育つのです!
プランター栽培の場合、表面が乾いている時に水やりをしてあげる程度で構いません。
さつまいもは乾燥した土地を好む野菜のため、水をあげすぎると腐ってしまったり疫病にかかってしまう恐れがあります。
乾燥気味にし、必要以上の水やりをしないことが大切なポイントになります。
4-2.肥料
さつまいもは土に窒素分がありすぎると大きく育たないため、肥料の与えすぎはNG。つるボケを起こしてしまい、葉やつるばかり育ってしまいます。
基本的には、植え付け後に追肥はいりませんが、夏場に葉が黄色くなってきたときは、不足している可能性があるため、少しだけ肥料を与えて様子を見ます。
4-3.つる返し
つる返しとは、根が出ているつるをひっくり返し、土から引きはがして葉の上へ乗せることです。
さつまいものつるは、土につくと根を生やします。地上に出ているつるに芋がつくと栄養が分散されるので、さつまいもが小さくなってしまう可能性があります。
根が出ているつるを見つけたら、すぐにつる返しをしましょう。
4-4.除草作業
除草作業はこまめに行ってください。
雑草が生えるとさつまいもに日が当たりにくくなります。さつまいもも成長し雑草が大きくなると、除草作業が難しくなるため、早めに雑草を除去することがポイント。
さつまいもがある程度大きくなると雑草は生えにくくなります。
5.さつまいもの収穫と収穫後の貯蔵方法
5-1.さつまいもの収穫
さつまいもの収穫時期は10~11月。植え付けを行ってから130日前後が目安です。
さつまいもの収穫は早すぎると味が落ちますが、遅すぎると形が悪くなり、霜にあたると腐りやすくなってしまうため気をつけましょう。
収穫するときは、晴れた日の午前中がベスト。土が乾いているタイミングで行いましょう。湿っていると芋が腐りやすく、傷がつく可能性があります。
さつまいもを掘る前に、つるを根本から切っておきましょう。手で土を掘り芋の位置を確認したら、スコップなどを使い丁寧に掘って収穫します。
5-2.収穫後は追熟
収穫後のさつまいもは、軽く手で土をはらい2~3日雨の当たらない場所で乾かします。水洗いをすると保存がきかなくなってしまうため要注意。
乾燥後、さらに2~3週間寝かせておくことで甘みが増します。もみ殻を詰めた箱、または新聞紙にさつまいもを包み箱に入れて保存しましょう。さつまいも同士が重ならないように置いてください。
さつまいもは10℃を下回ると腐敗しやすく、15℃を超えると発芽してしまうため、12~13℃を保ちましょう。
まとめ
さつまいもは、つる返しや除草作業などは必要ですが、ビニールシートを張ることで手間を減らせます。
乾燥に強く、肥料もほとんどいらないため、初心者にも育てやすい野菜です。
大きな畑がなくてもプランターでできるため、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
収穫後も保存が可能なため、さまざまな料理を楽しむことができますよ。
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