若いころはほとんど引っかかることのなかった健康診断も、年を重ねるにつれて指摘を受けることが増えます。中でも高血圧は国民病といっても過言ではありません。
血圧が高めといわれると、食生活を見直さなければいけないと、食材の栄養素が急に気になってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、血圧が高くなる原因やさつまいもは高血圧に効果がある栄養素が含まれているのかなどを詳しくご紹介します。
目次
1.血圧・高血圧とは?
血圧とは、心臓が血液を動脈に送り出すとき、血管の壁にかかる血液の圧力のこと。血管には常に血液が流れていますが、流れている血液がどのくらいの勢いで血管を押しているのかを計測したものです。
高血圧とは、血管の壁にかかる圧力が、基準の数値よりも常に高いことを意味しています。
2.血圧が高くなる原因とは?
血圧が高くなる原因は、以下の通りです。
- 肥満
- 塩分の摂りすぎ
- ストレス
- 喫煙
肥満は体の広範囲に血液を行きわたらせるために、一度に血液を送り出す量が増えるため血圧が上がるのが原因です。
塩分を摂りすぎると血圧が上がる理由は、血液中の塩分濃度が上がり水分を溜め込むことにより、血液量が増えてしまいます。
ストレスも交感神経の働きを活発化させ、心拍数が上がるなどの影響を受け血圧も上昇します。喫煙は末梢血管を収縮するため血圧を上げてしまいます。
このような生活習慣の他に、高血圧になるのは遺伝も原因であるといわれています。しかし、高血圧そのものが遺伝するわけではなく、なりやすい体質を親から受け継いでしまうことがあるため、遺伝が関係するといわれているのです。
3.血圧が高くなった時にでる症状とは?
血圧が高くなったとき、自分の体調に変化が現れれば対策ができますが、ほとんど自覚症状がありません。高血圧と指摘されても自覚症状がないため、放置してしまう人が多いのです。
しかし、放っておくと動脈硬化が進み、さらに血圧を上昇させるという悪循環を作ります。動脈硬化はさまざまな病気を引き起こす原因となるため、高血圧を放置してはいけません。
4.さつまいもに含まれている血圧を下げる効果が期待できる栄養素
高血圧が気になったら、まずは食生活を見直してみてはいかがでしょうか。さつまいもには体にうれしい栄養素がたくさん含まれています。
血圧を下げる効果が期待できる栄養素を見ていきましょう。
4-1.カリウム
カリウムは余分なナトリウム(塩分)を排出してくれる働きがあるため、血圧を正常に保つ働きが期待できます。
ただし、腎機能が低下している人は、摂取しすぎると悪影響を及ぼすことがあるので、医師などの専門家に相談してください。
4-2.食物繊維
さつまいもには食物繊維が豊富。食物繊維はお通じの改善だけではなく、カリウム同様に余分なナトリウム(塩分)を排出してくれる働きが期待できます。
食物繊維は整腸作用が期待でき、さつまいもは腹持ちもいいので、ダイエットにもおすすめの食材。肥満にならないようにすることは、高血圧を防止する効果もあります。
間食したくなったときは、お菓子ではなくさつまいもを取り入れてみてはいかがでしょうか。
4-3.ビタミンE
ビタミンEは強い抗酸化作用を持っているため、体内の脂質の酸化を防いでくれるといわれています
過酸化脂質を分解し、血液中に粘度がある物質が流れるのを防ぎ、血液をサラサラな状態に保つ働きも。また、血管を収縮させる神経伝達物質の生成を抑え毛細血管を広げる効果が期待できます。
この働きにより、血圧を低下させ動脈硬化や血栓を防いでくれるのです。
4-4.アントシアニン
アントシアニンはさつまいもの中でも紫芋に含まれる栄養素です。紫芋はアントシアニンが多く16種類も含まれています。
一般的に眼精疲労に効果的なイメージの強いアントシアニンですが、血圧を上昇させる酵素の働きを抑える効果があるといわれています。
まとめ
さつまいもは、カリウムや食物繊維など、血圧を正常に保つ効果が期待できる栄養素がたくさん含まれています。ただし、イモ類の中では糖質やカロリーが高めなので食べ過ぎには注意し、バランスのいい食事を心がけましょう。
高血圧は放置すると動脈硬化につながり、病気になるリスクを増やします。高血圧といわれたら、自覚症状がなくても放置せずに、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?
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