妊娠中は自分だけの身体ではないので、食べたいと思っても、少しでも子どもに悪影響がある食べ物は避けたいものです。
そのままでも、料理にしても、お菓子でもおいしいさつまいもは妊娠中に食べても問題はないのでしょうか?
今回は、さつまいもは妊娠中に食べてもいいのか、どのような栄養や効果があるのかなどをくわしくご紹介していきます。
目次
1.さつまいもの栄養素は妊婦さんにもおすすめ!
結論からいうと、さつまいもは妊娠中におすすめの食べ物です。あなたの悩みが解決するかもしれません。おすすめの理由をチェックしていきましょう。
1-1.食物繊維などが便秘に効果あり
さつまいもには、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維にも種類があり、さつまいもには水に溶けない不溶性食物繊維が多いです。不溶性食物繊維を摂取すると、便のかさを増す効果が期待できるため、腸を活発にし、排便を促してくれます。
妊娠中は子宮が大きくなることから、便秘になりやすいので、さつまいもを上手に取り入れてみるといいですよ。
1-2.妊婦さんに必要な葉酸が含まれている
妊娠中に欠かせない葉酸。葉物野菜に多く含まれているイメージがありますが、さつまいもにも含まれています。
葉酸は、お腹の赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを軽減してくれる効果が期待できます。一般的には1日あたり240μg摂取することが推奨されていますが、妊娠初期は+400μg、中期から後期でも+240μgの摂取が望ましいとされています。
食事から十分な葉酸を摂ることが難しい場合は、サプリメントを活用している妊婦さんも多いです。
なるべく食事から摂取したいという人は、さつまいもを積極的に食べるといいでしょう。さつまいもは皮つきの状態の方が、葉酸が多く摂取できますよ。
1-3.身体の免疫を高めるビタミンCが含まれている
さつまいもはビタミンCも豊富です。
ビタミンCは、コラーゲンの生成に欠かせないものです。不足すると血管がもろくなることで、貧血や筋肉の減少が起こることも。また、ビタミンCは、日焼けを防ぐ効果やストレスや風邪などへの抵抗力を高めてくれる働きもあります。
本来、私たちの身体を守ってくれる活性酸素は、さまざまなストレスにより過剰になると細胞を傷つけ、ガンや生活習慣病のリスクにつながることも。
そんなときにもビタミンCは大活躍。活性酸素が過剰に作られることを防止したり、活性酸素で傷ついた身体の修復を促してくれたりします。慣れないことも多く、ストレスにも敏感な妊娠中は、ビタミンCが豊富に含まれているさつまいもは積極的に摂りたい食材なのです。
1-4.クロロゲン酸が血糖値を抑える
ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は、糖の吸収を抑える働きがあります。脂肪燃焼効果や脂肪の蓄積を抑える効果もあるので、肥満防止にも。
カフェインレスのコーヒーからもクロロゲン酸を摂ることができますが、他にもさまざまな栄養素があるさつまいもから摂れるのはうれしいですよね。
1-5.高血圧・むくみの予防
妊娠後期は赤ちゃんにたくさん血液を送るようになるため、むくみやすくなります。
そんなときにも、さつまいもが大活躍。さつまいもに含まれるカリウムは利尿作用があるため、ナトリウムの排出を促し、塩分のバランスが保たれ、高血圧やむくみの予防になるのです。
2.健康にはよくても食べすぎには注意
さつまいもは妊娠中にうれしい栄養素がたくさん含まれていますが、食べすぎるとカロリーの摂りすぎになります。また、さつまいもを食べすぎて高血糖になると、赤ちゃんが発育不全を起こす可能性も。
この食材が健康にいいと聞くと、それだけをたくさん摂取しようとする人がいますが、さつまいもに限らず食べすぎはよくないので、バランスのいい食事を心がけましょう。
また、さつまいもを摂取するときは、水分補給も忘れずに。食物繊維が水に溶けないので、水分が不足するとつまってしまい、便秘解消のために摂取したはずなのに、反対に便秘の原因になってしまうことがあります。
まとめ
さつまいもは、妊娠中の身体にうれしい栄養素がたくさん含まれています。
体重の増加には気をつけるように言われたけれど、どうしても小腹が空いてしまったというときには、さつまいもを摂取してみるのもいいかもしれません。
ただし、食べすぎには要注意。バランスのいい食事を心がけましょう。
ぜひフォローをお願いします。