さつまいもの切り口を見てみたらピンク色になっていて、「これは食べても大丈夫?」と思われたことはありますでしょうか?
今回はさつまいもの切り口がピンク色になっている理由や、さつまいもが腐っているとどうなるのかについて解説していきます。
目次
1.【安心】断面がピンクのさつまいもは食べても問題なし!
西日本を中心に栽培されているさつまいもに「安納芋」というさつまいもがあり、最近ではスーパーでも良く見かけるようになりましたね。
特徴としては甘みが強く非常にクリーミィな食感から人気の品種になっています。
1-1.ピンクやオレンジの断面の「安納芋」の特徴
安納芋の切り口の特徴としてピンクやオレンジがかった色をしています。見慣れていないと「食べても大丈夫かな」と心配になるかもしれませんが、この色は「正常な色」なので安心して食べても大丈夫です。
1-2.ピンクやオレンジは「βカロテン」の色
安納芋の断面がピンクがかっているのはβカロテンという栄養素が含まれているためです。
βカロテンは体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用があり、生活習慣病の予防に期待できます。また、白内障の予防や視力の維持等、目の健康にかかわっています。
1-3.【ピンクやオレンジが鮮やか】安納芋はやっぱり焼き芋がおすすめ
安納芋は焼き芋にして食べるのが一番美味しいです!
アルミホイルに包んでオーブンやオーブントースターを使いじっくり180度ほどで30~40分かけて焼くと蜜がジワ〜っと溢れ出しスイートポテトのような甘いスイーツになります。
安納芋について詳しくはこちら
2.腐っているさつまいもの見分け方
- におい:異臭がする
さつまいもは腐っていると酸っぱい臭いや腐敗臭がします。 - 見た目:表面がしわしわで柔らかい
水分が抜けて表面がシワシワになっている場合があります。シワシワの部分が変色していたり、触って簡単にへこむようであれば腐っているので食べるのは控えましょう。 - 感触:さわるとヌルっとする
触ってみてプニプニと柔らかくなっていたり、ヌルっとする場合は腐っているので食べるのは控えましょう。
2-1. 黒や緑などの変色はほぼ問題なし!
さつまいもを切ったときに黒く変色している場合があります。
原因の1つとしてはさつまいもに含まれているポリフェノールオキシターゼという酵素が関係しています。さつまいもに含まれているポリフェノール類が、ポリフェノールオキシターゼの作用によって酸化し黒っぽく変色してしまいます。
2つ目は低温障害です。5度以下の気温で放置されるとさつまいも内の細胞が死に、黒い変色を引き起こします。
また、緑色に変色する場合もあります。
緑色に変色する原因となるのは、さつまいもに含まれているポリフェノールの一種の「クロロゲン酸」です。クロロゲン酸はアルカリ性に反応して緑色に変色する作用があります。そのため料理に使う重曹やてんぷら粉に反応してしまいます。
見た目はあまりよくありませんが、食べても全く害はありません。「クロロゲン酸」はポリフェノールの一種なので、むしろ身体にいいですよ!
変色について詳しくはこちら
3.正しく保存しておいしさを長持ちさせよう
3-1.正しい保存で賞味期限は1カ月以上!
さつまいもを正しい保存方法で保存すれば目安としては約1ヶ月保ち、長期保存することでさつまいもに含まれるでんぷんが糖に変わり甘みが増します。
3-2.【すべてのおいもをチェック】傷ものは長期保存に不向き
傷のあるさつまいもは長期保存には不向きです。
傷がついている場所から菌が入りそこから腐っていってしまうので、傷のあるさつまいもはなるべく早く食べてしまいましょう。
3-3.安納芋の家庭でできる簡単な保存方法
安納芋の保存方法は普通のさつまいもと同様で、洗ってしまうと痛みやすくなって1週間ほどしか持ちません。
長期保管したい場合は土付きのものを選び、新聞紙で包んで光を遮断し、常温で風通しの良い暗い所で保管すれば1ヶ月ほどは保存できます。
まとめ
さつまいもの断面がピンクやオレンジ色になっているのは、安納芋にβカロテンという栄養素が含まれているためなので食べても問題はありません。
甘みが強くクリーミィな安納芋。安納芋の切り口はピンク色で、これは正常な色なので是非ともおいしくいただいてくださいね。
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