教科書などで出てきた「甘藷」という言葉。何と読むかご存知でしょうか?
中々馴染みの無い言葉ですが、実はとっても身近な食材の名前なんです。本日は「甘藷」とは何かについて解説します。
1.甘藷とは
「甘藷」の読み方は「かんしょ」で、実は漢名で「さつまいも」を表す言葉なんです。
さつまいもは1,600年頃に中国から沖縄へと伝えられ、当時は「甘藷(かんしょ)」や「唐芋(からいも)」と呼ばれていました。
甘藷は「甘い芋」を意味し、唐芋は「唐(中国)から伝わった芋」としてその名が付けられています。
その後、青木昆陽が薩摩地方から甘藷を取り寄せたことで、「薩摩(さつま)から伝わった芋」として「さつまいも」の名称が誕生したのです。青木昆陽は甘藷=さつまいもを普及した人物として、「甘藷先生(かんしょせんせい)」と呼ばれていたんですね。
2.日本以外でのさつまいもの表現
日本ではさつまいもは「甘藷」「唐芋」などと表現されることもありますが、日本以外ではどのような呼び方がされているのでしょうか。
英語ではさつまいもはSweet potato(スウィート・ポテト)、フランス語では patate douce(パタートゥ・ドゥース)、イタリア語では patata dolce(パタータ・ドルチェ)と呼ばれており、いずれも「甘いジャガイモ」を意味しています。
さつまいもを英語でSweet potatoと表現するのであれば、スイーツでおなじみのスイートポテトはどう表現するの?と思われるかもしれませんが、英語でスイーツのスイートポテトは「sweet potato cake」や「sweet potato tart」などと表現されます。
3.甘藷の品種
世界には、3,000~4,000種もの甘藷が栽培されていると言われています。その中でも日本で栽培されているのは約60種類。
やきいもブームの火付け役!ねっとり食感の「安納芋(あんのういも)」や、ホクホク食感が特徴の「鳴門金時」、しっとりとした食感の「紅はるか」などはスーパーなど身近な所でも見かけることが多いのではないでしょうか?
産地や農園によって、旬の時期や色味、食べたときの食感も異なります。たくさんの品種を食べ比べて、自分のお気に入りの甘藷を見つけてみて下さいね。
美味しいさつまいもの品種は下記の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
甘いさつまいもの品種はこれだ!イチオシの品種とさつまいもの見分け方
4.甘藷のおすすめレシピ
まとめ
以上、本日は「甘藷」の読み方、そして甘藷を使ったおすすめのレシピを紹介させて頂きました。
スーパーに並ぶさつまいもも、よく見ると「甘藷」という名前で表現されていることがあるかも・・・?
身近な食べ物であるさつまいもですが、「甘藷」と呼ばれている場面を是非身近なところでも探してみて下さいね。
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