さつまいもにカビが生えても大丈夫⁉︎見極め方と保存方法

さつまいもにカビが生えても大丈夫⁉︎見極め方と保存方法

保存していたさつまいもにカビが生えてしまい、食べてもいいのか悩んだことはありませんか?

カビが生えた部分だけ取り除くことで食べられるのであれば、捨ててしまうのはもったいないですよね。

今回は、さつまいもにカビが生えたときの見分け方やカビを生えにくくする保存方法などをくわしく解説します。

1.さつまいもにできるカビは取り除けば食べられる?

1-1.カビの種類によっては取り除けば食べられる

さつまいもにカビが生えているのを見かけたらもう食べられないと思うかもしれませんが、じつはカビの種類によってはカビとその周辺部分を取り除けば食べられるようになります。

カビを放置してしまうと実が腐ってしまうため、気づいたらすぐに取り除きましょう。

1-2.さつまいもにできるカビの種類と見分け方

さつまいもにできるカビは、白カビ・青カビ・黒カビの3つです。特徴と見分け方をご紹介します。

白カビ(取り除けば食べられる)

さつまいもの皮に、白い綿のようなものが付着している場合は白カビです。白カビが生えていた場合は、よく洗ったあとにカビが生えた部分とその周辺を取り除き、加熱調理をすれば食べられます。

切ったときに黒ずんでいるときは、傷んでいる可能性が高いため、黒ずみも一緒に取り除いてください。

青カビ(取り除けば食べられる)

さつまいもの両端が、濃い青のような色になっている場合は青カビです。白カビと同じく、カビが生えた部分とその周辺を取り除き、加熱調理をすることで食べることができます。

金属製の調理器具に反応して、本来黄色であるさつまいもの実が青黒くなることがあります。

これはカビではなく、さつまいものクロロゲン酸と調理器具の鉄が反応し、タンニン鉄が作られただけ。有害物質ではないため、食べてもOKです。

黒カビ(毒性が強く、内部にも繁殖して食べられない)

通気性が悪い状態で保存しているさつまいもは、湿気が原因で黒カビが発生することも。

黒カビが生えたさつまいもは毒性が強く、内部にも繁殖しているケースが多いため、食べない方がいいでしょう。斑点状に黒いものがついている、白カビ同様に綿のようなものが一緒に付着している場合は黒カビです。

蜜のような黒いものが、かさぶたのように固まっているときは、カビではなくヤラピンの可能性も。ヤラピンはさつまいもを代表する栄養素なので、食べても問題はありません。

さつまいも ヤラピン
さつまいものヤラピン

2.カビがなくても、腐って食べられない場合がある

カビが生えていなくても、保存状態が悪いとさつまいもが腐っていることがあります。

悪臭がする、水分が抜けて皮がシワシワで実がスポンジのようになっている、触ったときにぶよぶよと柔らかくなっているという場合は、腐っている可能性が高いので注意しましょう。

また、見た目やニオイに問題はなくても、食べたときにさつまいもとは思えない酸味や苦味を感じるときは腐っているため、処分してください。

腐ったさつまいも
腐ったさつまいも

3.さつまいものカビの発生を防ぐには

3-1.さつまいもの保存場所

さつまいもにカビが生えない、保存に適した場所はキッチンや玄関、床下収納や廊下といった割と普通の場所です。

室温の変化があまりなく風通しの良い日光があまり当たらない場所。これらの条件を満たせる場所であれば、上記の場所以外でも保存しても問題はありません。

さつまいも

3-2.さつまいもの保存方法

さつまいもの最適な保存温度は、14℃〜16℃です。

保存温度を10℃以下にしてしまうと、低温障害になり鮮度が低下する可能性が高まります。

そのため、冬場での保存は段ボール箱に丸めた新聞紙や、おが屑などをさつまいもと一緒に入れておくことで、温度が下がることなく保温することが出来ます。

ただし、閉め切った状態にしてしまうと湿気がこもって傷みやすくなるため、段ボール箱や発泡スチロールに入れて保存する場合は、蓋を外したり穴を開けたりするなどして、さつまいもが呼吸できる環境を作ってあげましょう。

さつまいもの保存方法についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。

さつまいもの正しい保存方法とは?長持ちのポイントを解説!

 

まとめ

さつまいもは長期保存できる食材ですが、保存方法などによりカビが生えることがあります。

白カビと青カビは取り除けば食べられますが、黒カビは危険なため処分した方がいいでしょう。

また、カビが生えていない場合でも、悪臭がするなどいつものさつまいもと様子が違うときは腐っている可能性もあるので注意してください。

さつまいものカビを防ぐには、直射日光を避け、風通しのいい場所で保存するのがベスト。冷蔵庫で保存する場合は、低温障害にも気をつけましょう。

長持ちするさつまいもですが、購入後はなるべく早めに食べる方がおいしいです。くれぐれもカビが生えたまま放置はしないでくださいね。