カリッとした食感がよく、甘くておいしい大学いも。
おやつだけではなく、食事やお酒のおつまみとしても人気ですが、なぜ大学いもという名前なのだろうと一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
今回は大学いもの名前の由来や起源などをくわしくご紹介します。
目次
1.諸説ある大学いもの名前の由来
1-1.最も有力な大学生に人気だったから説
大学いもの名前の由来として一番有力といわれている説は、大学生に人気だったからといわれています。
今も昔も年齢問わず人気の大学いもですが、とくに好んでいたのが東京の学生街にいる大学生たち。
大正から昭和にかけての大学生は、ほとんどがお金のない苦学生でした。そのような苦学生でもさつまいもは安価で購入しやすく、お腹を満たせる食材だったのです。
学生街は、神田や高田馬場付近などいくつか候補がありますが、一番有力なのは東大赤門前ではないかといわれています。
1940年ころにあった三河屋というお店で、さつまいもを揚げて蜜をかけて売っていたという情報があるからです。
1-2.大学生が学費のために売っていたから説
大学生が学費を稼ぐために売っていたからという説も。
不況で学費を払うのが苦しくなった大学生たちが、安く手に入るさつまいもと砂糖を使用して開発し、売り始めたのが名前の由来ともいわれています。
1-3.商品名に「大学」を付けるのが流行だったから説
大正時代から明治時代にかけて、商品名に「大学」を付けることがブームになりました。実は今でもある「大学ノート」も流行りにのって名付けられたもの。
大学いももその流行りにのってという説があります。
2.大学いもの起源は中華料理から
名前の由来は諸説ある大学いもですが、レシピは「ミーチェンホンシュー」や「バースーバイシュー」という中華料理からといわれています。
作り方はほとんど同じですが、これらの中華料理と大学いもの違いとして、大学いもにはゴマがふりかけられているのが違いとしてあります。
3.実は「中学芋」と「小学芋」も存在している
3-1.中学いもとは
中学いもは、大学いもを小さくしたもの。大学いもは乱切りや輪切りなどで比較的大きいサイズですが、中学いもはサイコロのように正方形で小さいのが特徴です。
3-2.小学いもとは
小学いもとは、料理ブロガーである山本リコピンさんの娘さんが考案したレシピ。
スティック状にカットしたさつまいもを油で揚げて、青のりと塩をまぶしたものになります。
さつまいもを使ったこと、娘さんが小学生だったことから、小学いもと名付けたのだそうです。
4.大学いもに関するQ&A
4-1.大学いもと中華ポテトの違いとは?
中華ポテトは関西地域での大学いもの呼び名です。
関西の中華料理店には中国出身の料理人が多かったため、ミーチェンホンシューの作り方が持ち込まれ、徐々に家庭にも広がったといわれています。
4-2.大学いもと芋けんぴとの違いとは?
芋けんぴは、さつまいもを揚げて蜜をかける工程は一緒ですが、細くスティック状になっており、大学いものような柔らかさはありません。
芋けんぴは高知の名物で、小麦粉で作る焼き菓子のけんぴと似ていることから名付けられました。
今では全国のスーパーやコンビニなどのお菓子コーナーにも売っています。
まとめ
大学いもの起源は中華料理ですが、大学生が好んでいた、大学生が売っていたなど、名前の由来ははっきりしていません。
また、大学いもは地域によって呼び名が変わる不思議な料理です。
諸説ありますが、名前の由来に大学生がかかわっていることは間違いなさそうですね。
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