幼稚園や保育園、小学校での定番行事ともいえる芋掘り。
興味津々の子どもたちから、さつまいもに関する質問が飛び交い、焦ってしまう先生たちやお父さん・お母さんも多いのではないでしょうか?
今回は知っているとついつい話したくなる、さつまいもの原産地やおいしいさつまいもの見分け方など、さつまいもの雑学をたっぷりとご紹介します。
目次
1.さつまいもの雑学
1-1.さつまいもの原産地は?
さつまいもの生まれは熱帯アメリカ。メキシコを中心に作られており、15世紀の終わりに、コロンブスがアメリカからヨーロッパに持ち帰りました。
しかし、温かい気候を好むさつまいもはあまり作られず、アフリカ・インド・東南アジアなどの植民地に持ち込んだことがきっかけで世界中に広がったといわれています。
東南アジアへは、スペイン人やポルトガル人が持ち込み、中国へ広まったという説や、それよりも前に熱帯アメリカからポリネシアの島々に持ち込まれたなど諸説あります。
日本に伝わったのは1600年頃。中国から、沖縄や鹿児島にやってきたのです。
1-2.さつまいもの名前の由来
沖縄や鹿児島から全国に広がったさつまいも。鹿児島は昔「薩摩(さつま)」と呼ばれていたことから、さつまいもと呼ばれるようになったのが由来です。
中国から来たいもという意味で「唐芋(からいも)」と呼ばれたり、中国での呼び名である「甘藷(かんしょ)」といわれたりすることもあります。
1-3.おいしいさつまいもの見分け方
おいしいさつまいもは、色が鮮やかで、皮にツヤがあり、傷や黒い斑点などがありません。なめらかでふっくらとしており、重量感があるものを選ぶのがポイント。
また、ひげ根の穴が浅く、そして少なく、上下左右に均等に並んでいるものがおすすめです。
ちなみに切ったときに表面に黒い跡があるのは、蜜が流れ出た証拠。糖度が高いことを表しています。
1-4.さつまいもの栽培に適しているのはどんな畑?
さつまいもの栽培の適温は20~35℃です。収穫までの積算温度は3,000℃以上といわれています。
さつまいもは栽培には、排水と通気性のいい土壌が向いています。
乾燥に強く酸性土でも育つさつまいも。しかし、湿度に弱く多肥な状態が続くと、葉は立派に育っていても芋の部分の肥大が進まず、いわゆる「ツルぼけ」を起こしてしまいます。
さつまいも自体は栄養豊富ですが、栽培のときには栄養分の少ない土壌の方が適しているのです。
1-5.さつまいもの日が10月13日になっている理由
10月13日はさつまいもの日。
埼玉県川越市の市民グループ、川越いも友の会によって制定されました。
その理由は、10月はさつまいもの旬であること。そして、江戸から川越までの距離が約13里であることが由来です。川越のさつまいもは「栗(九里)より(四里)うまい十三里」といわれているのです。
1-6.沖縄で作られるさつまいもは、生では県外に持ち出せない
沖縄で作られているさつまいもは、紅芋を含め、生で県外へ持ち出すことは禁止されています。
理由はいもの中身を食い荒らす、本土には発生していないアリモドキゾウムシなどの害虫のまん延を防止するため。お土産など個人的に持ち出すことももちろん禁止。宅配便で送ることもできません。
お菓子などに加工されているものは持ち出しOKです。
1-7.さつまいもの保存に適しているのは冷暗所
さつまいもは、低温と乾燥が苦手。新聞紙などに包み、冷暗所で保存しましょう。
カットした場合は傷みやすいので、ラップで包み野菜室に保存し、なるべく早く使い切るようにします。加熱したものは、フリーザーバッグなどに入れて冷凍保存もできますよ。
まとめ
さつまいもは知れば知るほど奥の深い食材ですね。
原産地やいつ日本に渡ってきたのかなどは、子どもたちに質問される可能性が高いです。おいしいさつまいもの見分け方は、大人でも知りたいことでしょう。
子どものみならず、大人にも語りたくなるさつまいもの雑学をぜひ覚えておいてくださいね。
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