さつまいもは、茹でたり焼いたりしてそのまま食べても、おかずにしても、スイーツとしても活躍する、秋を代表する味覚の一つです。ところでさつまいもは野菜なのでしょうか?
炭水化物も多く、主食にすることもできるので「もしかしてさつまいもは違う分類なのでは?」と気になってしまいますよね。
そこで今回は、さつまいもの分類や野菜の定義などをくわしくご紹介します。
1.さつまいもの分類は省庁によっても異なっている
さつまいもは国の調査でも分類が定まっていません。以下のとおり、省庁によっても異なります。
- 農林水産省の野菜生産出荷統計等:いも類
- 総務省の家計調査:生鮮野菜(根菜)
- 厚生労働省の国民健康・栄養調査:いも類
さつまいもは、農産物の分類では「野菜」に該当し、栄養の分類で見ると「いも及びでん粉類」になるという、少しややこしい食材なのです。
一般的にスーパーなどでは、野菜のコーナーで売られていることが多いです。
2.野菜やいも類、果物、穀物などの定義
2-1.いも及びでん粉類の定義
「いも及びでん粉類」は、一般的に野菜よりも炭水化物が多く、主食に準ずる食物が該当します。
さつまいもは、日本ではおかずのイメージが強いですが、海外では主食として食べられていることも
さつまいもの他にも、じゃがいもやサトイモ、ナガイモ・コンニャク・しらたきなどが、いも及びでん粉類に該当します。
2-2.野菜の定義
「野菜」とは、食用とする草本性植物の総称。
草や地中になるものは、野菜とされるため、果物に見えるスイカやメロン、いちごなどは野菜に分類されるのです。野菜は、根菜類・葉茎菜類・果菜類にわけられます。
2-3.穀物の定義
「穀物」とは、食用となる種子のこと。
イネ科の米や麦のことを指しますが、大きくとらえるとマメ科の大豆や小豆、他の作物の種子も含みます。トウモロコシやひまわり、ごまなども穀物です。
2-4.果物の定義
「果物」とは、主に木の果実で食用となるものの総称。
さつまいもはスイーツに使われることもあるくらい甘いので、果物の仲間なのでは?と思ってしまうかもしれませんが、地中で成長し、木にはならないので該当しません。
まとめ
さつまいもは、農産物の分類では「野菜」に該当し、栄養の分類で見ると「いも及びでん粉類」になる、少し不思議な食材です。
一般的にはスーパーなどでも野菜のコーナーに売られているため、さつまいもは野菜と思っていても間違いではありません。
さつまいもは、栄養豊富でさまざまなものに活用できるので、分類するのが難しい食材なのかもしれませんね。
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