干し芋についている白い粉の正体を知っていますか?
躊躇なく食べているものの「この白い粉はなんだろう?」と気になる人もいるのではないでしょうか。
最近はねっとり系のさつまいもで作られた干し芋も多いため「もしかしたらカビかもしれない…」と不安に思うこともあるでしょう。
そこで今回は、干し芋についている白い粉の正体やカビとの見極め方などを、くわしく解説します。
目次
1.干し芋についている白い粉の正体
干し芋についている白い粉の正体は「白粉(しろこ)」という糖分です。
干し芋には麦芽糖と呼ばれる糖分が含まれています。この糖分が結晶化すると白い粉が現れ、干し芋の乾燥が進むと白粉の量は増えていきます。
先端や中央だけに発生するものもあれば、全体的に白粉が吹くこともあります。白粉がたくさん出ている干し芋は、甘みが強い証拠といえるでしょう。
半生タイプの干し芋は干す時間が短いため、白粉はあまりつきません。
2.干し芋にカビが生えていたときは
干し芋はカビが生えることもあるため、白粉とカビの違いを見極める必要があります。白粉とカビの見分け方を見ていきましょう。
2-1.白い粉とカビの見分け方
干し芋についている白いものがカビだった場合、綿毛状のふわっとした円形のものが表面にあるはずです。干し芋の表面をよく見てください。
また、見た目の他に、ニオイもチェック。カビ臭い場合は白粉ではありません。
2-2.干し芋にカビができていたときは処分する
干し芋にカビができてしまったときは、処分してください。
捨ててしまうのはもったいない気持ちになりますが、カビが生えた一部分を取り除いても、カビは胞子のため干し芋全体が菌で汚染されている可能性があります。食べてしまうと体調不良を起こす恐れも。
おいしい状態で食べきるために、開封後は早めに食べきりましょう。
3.干し芋の黒くなっている部分は食べても大丈夫?
干し芋は白粉が出たあとに、黒い部分ができることがあります。これはさつまいもに含まれるクロロゲン酸が酸化し変色しただけなので、食べても問題ありません。
さつまいもの品種によって、黒くなりやすいものとなりにくいものがあります。
うっすらと広範囲が黒く変色している場合は食べられますが、黒い部分がポツポツと斑点状の場合は、カビの可能性があるため注意してください。
まとめ
干し芋の白い粉は、白粉と呼ばれる糖分です、白粉は問題なく食べられますが、白カビと見極めなくてはなりません。
綿毛状のふわっとした円形の白いものがあったときはカビです。カビは青カビや茶カビなど、白ではないケースもあるため気をつけましょう。
また、干し芋が黒くなっている部分は、クロロゲン酸が酸化し変色しただけなので食べられます。ただし、斑点状の場合はカビの可能性が高いため、諦めて処分しましょう。
ぜひフォローをお願いします。