焼き芋に限らず、野菜や果物は皮の近くに栄養がたくさんあると聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
焼き芋も皮ごと摂取した方が、栄養が取れるのであれば、捨ててしまうのはもったいない気もしますが、衛生面も気になるところです。
そこで今回は、焼き芋の皮は食べてもいいのか、皮にはどのような栄養素が含まれているのかなど、くわしくご紹介します。
1.焼き芋の皮は食べても大丈夫!
焼き芋の皮は食べても問題ありません。スーパーやコンビニで売られている焼き芋も、きれいに洗ってから調理されているので、安心して食べられます。
さつまいもは、じゃがいものように皮や芽に毒があるということもないので、取り除かなくても心配はありません。
小さいお子様や高齢者の方は注意が必要
焼き芋の皮は食べられますが、消化があまりよくないため、小さなお子様や高齢者は注意しましょう。
また、大人でも体調が悪いというときは、消化にいいものを摂取した方がいいので、栄養があるからといって無理矢理食べる必要はありません。
2.焼き芋の皮から摂取できる栄養素
焼き芋の皮には、捨ててしまうのはもったいないくらいの栄養がたっぷりと含まれています。焼き芋の皮から摂取できる栄養素と、摂取することで期待できる効果を見ていきましょう。
2-1.クロロゲン酸
クロロゲン酸はポリフェノールの一種。皮の周辺に多く含まれています。
抗酸化作用があり、老化や動脈硬化などを引き起こすとされている活性酸素を除去してくれる効果が期待できます。
焼き芋が美容にもいいといわれる理由は、クロロゲン酸のおかげかもしれませんね。
2-2.アントシアニン
実はさつまいもの皮が紫色なのは、アントシアニンの色です。ブルーベリーなどにも含まれています。クロロゲン酸同様、アントシアニンもポリフェノールの一種。
抗酸化作用も期待できますが、視力改善にも役に立つといわれています。
パソコンやスマートフォンを見る時間が長い人は、焼き芋は皮付きで食べることをおすすめします。
2-3.食物繊維
さつまいもは、皮をむいて食べても食物繊維が取れますが、皮付きの方がさらに多くの食物繊維を摂取できます。
さつまいもを皮なしで食べた場合、100gあたりの食物繊維は約2.2gですが、皮付きで食べた場合は約2.8gにアップします。
さつまいもに含まれる食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類。
水に溶ける水溶性食物繊維は、余分な糖質や脂質をキャッチして、腸内環境を整える効果が期待できます。
一方、水に溶けない不溶性食物繊維は、余分な糖質や脂質の排出を促し、水分を吸い込んで膨らみ、腸を刺激することでお通じの改善につながります。
焼き芋はダイエットをしたい人にもおすすめの食品です。
2-4.ヤラピン
さつまいもを切ると出てくる白い液体の正体は、ヤラピンです。
消化酵素の一種であり、胃の粘膜の保護や腸のぜん動運動を促す効果があるといわれています。
食物繊維と一緒に摂取することで、腸内環境の改善効果が高まります。
まとめ
焼き芋の皮は食べても問題はなく、むしろ捨ててしまうのはもったいないといえるでしょう。
ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸やアントシアニン、腸内環境を整えてくれる食物繊維やヤラピンが一気に摂取できるので、ぜひ皮付きのまま摂取することをおすすめします。
今まで焼き芋の皮をむいていた人は、一度皮付きで食べてみてはいかがでしょうか。
焼き芋の皮が食べにくいという場合は、煮物など他の調理方法のときに皮付きで摂取するように心がけてみるといいかもしれませんね。
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