白いさつまいもは品種によって「皮が白い」タイプと「中身が白い」タイプの2つに分けられます。
さつまいもといえば赤紫色の皮が一般的ですが、近年話題になったのきみまろこをはじめ、白いさつまいもにはいくつかの品種・名称があります。
本記事では、白いさつまいもの品種とそれぞれの特徴、おすすめの食べ方を解説します。
1. 白いさつまいもには2つのタイプがある
「白いさつまいも」は、白い部分によって2つのタイプに分けられます。
| 白い部分 | 品種の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 皮が白い | きみまろこ・シロユタカ・白いも | 赤紫色の皮が一般的なさつまいもの中で珍しい |
| 中身(果肉)が白い | 紅あずま・鳴門金時・タカオガレッシュ・ジョイホワイト | 皮は赤紫色のまま。果肉の色素(βカロテン)がごく少ない |
どちらも品種の特徴であり、変質や傷みではありません。
それぞれのタイプの品種を、順番に見ていきましょう。
2. 皮が白いさつまいもの品種
皮が白いさつまいもは、赤紫色の皮が一般的なさつまいもの中では珍しい存在です。ここでは、代表的な品種・名称を紹介します。
2-1. きみまろこ
きみまろこは、2024年に品種登録出願された新しい品種です。
皮が白く、加熱すると果肉が鮮やかな黄金色になるのが特徴です。食感はねっとり系で、白い皮で粘質系の品種はこれまでほとんどありませんでした。
2025年12月にテレビ番組で紹介されたことをきっかけに、注目が高まっています。ただし、登場したばかりの品種のため生産量はまだ少なく、店頭で見かける機会は限られます。
※きみまろこの品種情報は、いも類振興会の品種評価資料および関連報道に基づきます。
2-2. シロユタカ
シロユタカは、皮も果肉も白いさつまいもの品種です。
主に焼酎の原料や加工用として栽培されており、生食用として店頭で見かけることは少ない品種です。
2-3. 白いも(香川県の伝統品種群)
「白いも」は、香川県の新居大島・新島・伊吹島で古くから栽培されてきた、皮が白いさつまいもの総称です。
地域に根ざした伝統的な品種群で、一般の店頭で見かける機会は多くありません。
3. 中身が白いさつまいもの品種

中身(果肉)が白いさつまいもは、オレンジ色や黄色のもとになる「βカロテン」という色素がごく少ない品種です。
さつまいも(甘藷)は黄肉種と白肉種に分けられています。
代表品種は次のとおりです。
- 紅あずま: 関東を中心に親しまれてきた定番品種。素朴な甘さ
- 鳴門金時: ホクホク系で煮物に向く
- タカオガレッシュ: 粘質(ねっとり)系で糖分が多い。芋けんぴ・天ぷらに人気
- ジョイホワイト: なめらかに潰しやすく、マッシュやスイーツに向く
果肉の色別の品種比較は次の表のとおりです。
| 果肉の色 | 代表品種 | 色のもとになる成分 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 白〜淡黄 | 紅あずま・鳴門金時・タカオガレッシュ・ジョイホワイト | βカロテンがごく少ない | 素朴な甘さ。煮物・天ぷら・芋けんぴ |
| オレンジ | 紅はるか・ベニアズマ | βカロテン | ねっとり・甘い。焼き芋・スイーツ |
| 紫 | アヤムラサキ・紅アロハ | アントシアニン | スイーツ・色味を活かした料理 |
品種を全体的に知りたいときは、次の記事も参考にしてください。
👉 さつまいもの種類は全部でいくつ?食感別の代表品種とおすすめの食べ方を徹底解説
4. 白いさつまいものおすすめの食べ方

白いさつまいもは、次のような食べ方に向いています。
- 芋けんぴ・天ぷら: タカオガレッシュのような粘質系は、揚げると甘さが際立ちます
- マッシュ・スイーツ: ジョイホワイトのような品種は、なめらかに潰しやすい
- 煮物・ふかし芋: 素朴な甘さを活かしたシンプルな料理に合います
ホクホク系・ねっとり系の食感の違いは、品種選びの参考になります。
👉 ホクホクが特徴のさつまいもの種類と焼き芋を簡単に美味しく作る方法3選
5. 白いさつまいもに関するよくある質問
Q1.白いさつまいもは甘くないの?
品種によって甘さは異なります。
白い果肉の品種の中にも、タカオガレッシュのように糖分が多い品種があります。「白い=甘くない」ではありません。
Q2.切ったら中が白かった。傷み?
中が白いのは品種の特徴であり、変質や傷みではありません。そのまま食べても問題ありません。
白い果肉の品種は、βカロテンという色素がごく少ない品種です。詳しくは本記事の「3. 中身が白いさつまいもの品種」を参考にしてください。
Q3.切り口から出る白い液体は何?
果肉の色とは別に、切り口から出る白い液体の正体は「ヤラピン」という成分です。
ヤラピンについては、次の記事でくわしく解説しています。
👉 さつまいもの表面についた黒い部分や切り口の白い液体の正体とは?さつまいもに含まれるヤラピンについて解説
Q4. 干し芋についている白い粉は何?
干し芋の白い粉は、果肉の色とは別のものです。
白い粉の正体については、次の記事でくわしく解説しています。
👉 白い粉がついている干し芋は食べられる?干し芋についている白い粉の正体について解説!
Q5. 中がスカスカなのは傷み?
中がスカスカになっている場合は、低温障害の可能性があります。
さつまいもは冷蔵庫での保存が苦手で、低温に当たると中がスカスカになったり、切り口に黒い斑点が出たりすることがあります。
低温障害については、次の記事でくわしく解説しています。
👉 さつまいもの切り口に黒い斑点が?それはもしかしたら低温障害かも!
まとめ
「白いさつまいも」についてまとめます。
- 白いさつまいもには、皮が白い品種と中身(果肉)が白い品種の2つのタイプがある
- 皮が白い品種の代表は、きみまろこ・シロユタカ・白いも
- 中身が白い品種の代表は、紅あずま・鳴門金時・タカオガレッシュ・ジョイホワイト
- 中身が白いのは、βカロテンがごく少ない品種のため。食べても問題ない
- 芋けんぴ・天ぷら・マッシュなど、品種の特徴に合わせた食べ方がおすすめ
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