香ばしい焼き芋もおいしいですが、ねっとり食感の蒸したさつまいもも絶品ですよね。
「蒸し器がないと甘くおいしく作れないのではないか…」と考えている人もいると思いますが、実は他の調理器具や家電でもさつまいもを蒸すことができます。
そこで今回は、蒸し器を使った方法以外にも、さまざまな調理方法で、さつまいもをおいしく蒸す方法をご紹介します。
蒸したさつまいもを使ったレシピもご紹介するので、ぜひ試してみてくださいね。
目次
1.さつまいもはじっくり火を通すと甘くなる!
さつまいもにはβアミラーゼというでんぷん分解酵素が含まれています。このβアミラーゼは、熱を加えるとでんぷんを麦芽糖に変えます。
麦芽糖が生成される温度は65~80℃。そのため、さつまいもの甘味を引き出すには、ゆっくりと加熱することがポイントなのです。
2.さつまいもの蒸し方
2-1.蒸し器で蒸す方法
- 蒸し器にお水を入れて、熱電器具にセットします。
- さつまいもを水で丁寧に洗い、蒸し器に入れます。
- 蒸し器のフタをして、強火で一気に沸騰させましょう。
- 蒸し器から蒸気が出始めたら、少し湯気が出るように火加減を調整し、30分蒸します。
- さつまいもに竹串やフォークをさして、中にスーッと入ったら出来上がりです♪
※蒸し器に入れた水は、できるだけ冷たい状態から過熱をすると、さつまいもの甘さをより引き出すことができます。
2-2.レンジで蒸す方法
- さつまいもの皮の上から、竹串やフォークで4~5ヶ所穴を開けます。
- さつまいもを湿らせたペーパータオルに包み、ラップを巻きましょう。
- レンジの100℃以下で加熱できる機能を使い、15分ほど加熱します。
- ラップとペーパータオルを外して、オーブンのグリル機能で20ほど焼き、出来上がりです。
※さつまいもにラップをかけるときは、蒸気が抜けるよう、両端は軽めに包んでおくことがポイントです。
2-3.フライパンで蒸す方法
- はじめに、さつまいもを水で丁寧に洗いましょう。
- キレイに洗ったさつまいもをフライパンの中に入れます。
- さつまいもが2~3㎝に隠れるように、水を入れましょう。
- そのままフタをします。
- 中火に火をつけて、沸騰するまでじっくりと加熱しましょう。
- 水が少なくなったら少しずつ量を足します。
- さつまいもの全体に火が通るように、ひっくり返しながら蒸らします。
- さつまいもの全体に竹串やフォークをさして、好みのやわらかさになったら出来上がりです!
※フライパンでさつまいもを蒸すときのお水は常温がおすすめです。フライパンによっては、素材が厚めにできているものもあり、火のとおりに影響することがあるため、蒸し時間を長めに調整するようにしましょう。
2-4.炊飯器で蒸す方法
- さつまいもをよく洗い、皮付きのまま炊飯器に入れます。
- 水の量はさつまいもが半分隠れる程度が目安です。
- 普通の炊飯モードで炊くだけで完成です。
※ホクホクの食感が好きな人は、水を1/3程度に減らすといいですよ。さつまいもが固いときは、早炊きでもう一度炊きましょう。甘くしたいときは塩をひとつまみ入れてもOKです。
3 蒸したさつまいもを使ったおすすめレシピ
さつまいもの上手な蒸し方を押さえた次は、キレイな見た目とバツグンの美味しさを楽しめる、おすすめのレシピをチェックしていきましょう!
3-1.暑い季節にもピッタリ!さつまいもの冷製ポタージュ
はじめにご紹介する、蒸したさつまいもの美味しい・おすすめレシピは、暑い季節にもピッタリ、満腹感も得られる「冷製ポタージュ」です。
~材料~
- さつまいも:150g
- 玉ねぎ:1/4個
- 水:150ml
- 顆粒タイプのコンソメ(固形タイプのコンソメでもOK):小さじ1、固形タイプのコンソメの場合は1個
- 有塩バター:15g
- 牛乳:100ml
- 生クリーム:100ml
- パセリ:ひとつまみ
- ブラックペッパー:ひとつまみ
~作り方~
- さつまいもの皮を剥き、1㎝くらいのいちょう切りにして、玉ねぎを5㎜幅の薄切りにしましょう。
- 耐熱ボウルに1と水を入れてふんわりとラップをし、500Wの電子レンジで5~10分程度加熱します。
- ミキサーやジューサーに粗熱を取った牛乳と生クリームを入れ、なめらかな状態になるまでミキサーを動かします。
- ボウルにペースト状になったさつまいもを入れて、牛乳と生クリームを少しずつ加えて混ぜ合わせましょう。均等に混ざったら、冷蔵庫に入れて1時間程度冷やします。
- 器に盛りつけ、黒胡椒とパセリの葉をトッピングしたら出来上がりです!
~コツ・ポイント~
さつまいもの冷製スープが出来上がったら、パセリや黒胡椒の他にも、生クリームやシナモンを少量振りかけると、さつまいもの甘さとスパイスの辛みがマッチングしたより美味しいレシピに仕上がりますよ。
3-2.小さなお子さまも大喜び!蒸しさつまいものチーズ焼き
さつまいもと相性バツグンのチーズを使った蒸しさつまいものチーズ焼きは、食べきれなかった焼き芋や余ったさつまいもをムダなくアレンジできる、お子さまも大満足の美味しいレシピになっています。
~材料~
- 蒸したさつまいも:1~2本
- バター:10g程度
- シュレッドチーズ:大さじ3
- あらびきの塩コショウ
~作り方~
- 蒸したさつまいもを皮付きのまま、厚さ1.5㎝程度の輪切りにしましょう。
- 耐熱容器に輪切りにしたさつまいもを並べ、電子レンジで1分程度温めます。
- あらびきの塩コショウを軽くふって、バターをさつまいもの上にまんべんなくのせていきます。
- さつまいもが見えなくなるようにチーズをたっぷりとかけましょう。
- オーブントースターに入れ、チーズがグツグツと溶けたら出来上がりです。
~コツ・ポイント~
さつまいものチーズ焼きが出来上がったら、できるだけ冷めないうちにオリーブオイルを少量かけてあげると、つややかな見た目もキレイな、なめらかな食感に仕上がりますよ。
3-3.お弁当のおかずにもおすすめ!さつまいものさくさくしっとりコロッケ
蒸したさつまいものホクホク・しっとりした食感をそのまま活かせるさくさくしっとりコロッケは、お弁当のおかずにもおすすめ・作り置きができるので、料理の時間が長く取れないときにも便利なアレンジレシピです。
~材料~
- 蒸したさつまいも:200g~必要な分
- ひき肉:100g
- 炒め玉ねぎ:30g
- パン粉:適量
- 小麦粉:適量
- 溶き卵:1個
- 揚げ油:適量
- 醤油:お好みで
- 塩コショウ:適量
~作り方~
- 蒸したさつまいもをマッシュ状につぶします。
- ひき肉を炒め、炒め玉ねぎとあわせてよくこねましょう。
- 塩コショウ、しょうゆを入れて再度こねます。
- 長めの丸形にカタチを整えたら、小麦粉・溶き卵・パン粉の順につけていきます。
- 揚げ油をいれたフライパンに入れ、10分程度揚げます。
- 菜箸をさしてスーッと通ったら出来上がりです!
~コツ・ポイント~
さつまいものコロッケは、ひき肉を多めに用意してハンバーグ状にして包み込むようにすると、食べ応えのあるメインディッシュに仕上がります。
まとめ
さつまいもは、蒸し器がなくても、電子レンジやフライパン、炊飯器で蒸すことが可能です。
甘いさつまいもを楽しむには、じっくりと加熱することがポイント。
蒸したさつまいもはそのまま食べてもおいしいですが、さまざまなレシピに活用できるので、試してみてくださいね。
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